最近の作品。切り貼り細工、寄せ書き的な篆刻と絵。

プラダンを作品に。

手元のプラダンの切れ端が中途半端なサイズで残ってる。

140×18.5cm。えらい縦に長い。

なんとなく面白い。これを作品に使ってみたい。

透明のような不透明のような、均一なような、縦線が目立つような、不思議な透け具合がおもしろいではないか。

裏と絵を貼り付けて、表に篆刻印を貼り付けたらどうなるやろ。

それでやってみた。

あじあん

課題は王維の詩、「終南別業」。

中歳頗好道
晩家南山陲
興來毎獨往
勝事空自知
行到水窮處
坐看雲起時
偶然値林叟
談笑無還期
あじあん

読みはこんな感じ。

終南(山)の別業(別荘) 王維
中歳、頗(すこ)ぶる道を好み,
晩に家(いへ)す南山の陲(ほとり)。
興(來(きた)りては毎(つね)に獨(ひと)り往き,
勝事(しょうじ)空しく自(みづか)ら 知る。
行きて水の窮(きは)まる處に到り,
坐して雲の起こる時を看る。
偶然林叟(りんそう)に値(あ)ひ,
談笑して還(かへ)る期(とき)無し。

 

あじあん

意味はこんな感じ。

私は中年になって、些か仏の道を好んだ。 
更に晩年になって、終南山の麓に家を構えた。 
興趣が湧き起こるごとに、ひとりで出かけるので。
すぐれた風光も、ただ自分だけが知っているだけだ。
川の水の湧き出るところにまで遡って行き。
雲が湧き起こってくるのを、漫然と見つめている。
偶然に樵の老人に出逢い。 
談笑してしまって、戻ってくる時を忘れてしまった。
あじあん

作品を作る。

この雰囲気を絵に描いて、裏から貼る。

それぞれの場面に因んだ絵や、篆刻印の陰影を上から貼っていく。

こんな感じだ。

縦に細長すぎて、ようわからん。

拡大写真をご覧いただく。

下から。

泥魚の落款。

八咫烏。

下から2番目。

晴耕雨読

中歳頗好道。

観自在菩薩。

山の中の庵

八咫烏

3番目。

爺さん。

大象無形(老子)。

晩家南山陲。

中歳頗好道。

晴耕雨読。

観自在菩薩。

下から4番目。

坐看雲起時。

行到水窮處。

フクロウ。

勝事空自知。

興來毎獨往。

下から5番目。

仙人じいさん。

笑無還期

偶然値林叟。

樵のおっさん。

下から6番目。

終南別業。

家在白雲陲(良寛)。

まあ、こんな感じ。

機会があれば、実物をご覧下さい。

あじあん

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