次は、小さな絵。
F3号といえば22×27.3cm。
最初はこの壁に6枚並べるつもりやったけど、入り口の左側扉の横にも展示壁があったんで3枚はそちらに回した。
いずれにしろ、狭いし、見苦しいけど、苦肉の策である。
6.友人会宿
紙本、F3号
李白の詩の心を描いてみた。
友人會宿
滌蕩千古愁 滌蕩(てきとう)す 千古の愁ひ
留連百壺飮 留連(りゅうれん)す 百壺(ひゃっこ)の飲
良宵宜淸談 良宵(りょうしょう)清らかに宜しく談ずべし
皓月未能寢 皓月(こうげつ)未だ寝(いぬ)る能(あた)わず
醉來山空臥 酔ひ来つて空山に臥すれば
天地卽衾枕 天地は即ち衾枕(きんちん)なり
簡単に言えば、友人と山の中で楽しく酔っ払って、話が弾んで、気持ちよくなって、寝てしまったというやつだ。
気分的には描きやすい。
上手いか下手かは別の話。
7.さくら狩
紙本、F3号
さくら狩 美人の腹や減却す。蕪村の句の心を描いてみた。
わしが大好きな与謝蕪村の句から興趣をいただいた。
元になる漢詩があるんやけど、長くなるんで省略する。
誰も興味ないやろし。
8.琵琶を弾く女
紙本、F3号
王翰の詩、涼州詞の心を描いてみた。
葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲すれば 琵琶馬上に催す
酔て沙場に臥す 君笑ふこと莫れ
古来征戦 幾人か回る
昔、中国の大連に行った時、道端で琵琶を弾いてる若い女性がいた。
もちろん、投げ銭を集めて暮らしてる人だ。
イメージの上ではとても絵になる。
しっかり記憶に留めて、何かあれば登場する。
そんなやつだ。
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