最近読んだ本、「帝国の亡霊、そして殺人」、「出てこい海のオバケたち」

  • 2023年7月25日
  • 9人

「帝国の亡霊、そして殺人」。

ヴァシーム・カーン 著

あじあん

1950年代の初め頃、独立したばかりのインド。

イギリスの支配が終わったものの影響力はまだまだある。

ガンジーたちの運動がじわじわと大衆の心を掴み、大きな力になったが・・

イギリス人とインド人、お互いに近しい人たち、お互いに反発する人たち。

ヒンズーとイスラム、キリスト教。

難しい日々が続く。

そんなある日、事件が起こった。

ジェームズ・ヘリオット卿が12月31日の夜、自宅の書斎で殺されているのが発見された。

大晦日の深夜に呼び出されたのはペルシス・ワディア警部。インド警察唯一の女性警官だ。

パーティの最中に席を外した、ヘリオット卿が何者かに刺された。しかも、下半身は裸という異様な姿だ。

一体何が起きたのか。

パーティやから関係者は山ほどいる。しかも重要人物がほとんど。それぞれが微妙な利害関係を抱えているか?

ペルシスはアルキメデス・ブラックフィンチ、ロンドン警視庁付き犯罪学者でインド警察犯罪捜査部の顧問、の協力を得ながら捜査を始める。

インドで一人しかいない警察官、話題性はあるが、男社会のなかでの活躍は大変だ。嫉妬も妬みも多い。

調べれば調べるほど、誰もが怪しい。

動機は金か?

恨みか?

恋愛沙汰か?

ボンベイってまだ行ったことがないんで興味あるなあ。

豪華な繁華街の中を牛が悠然と歩いてる?

貧しい人と豊かな人の格差が大きくて、しかも、街のなかでごちゃごちゃになってる?

あっちを向いたら高級マンション? こっちを向いたら貧民街?

通りの電柱にはこんがらがった電線が束になってて、頻繁に停電が起きる?

ストリートフードはどうだ? カレーはうまいか? 屋台は?

とても気になる。食い物の話がもっと欲しいなあ。

インドとパキスタン分離の確執は?

カーストや被差別部族の問題は?

ペルシスはだんだんと核心にちかづいているのか?

とても面白い。

 

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星三つ半。

「出てこい海のオバケたち」。

椎名誠 著

あじあん

フォトエッセイ的なやつ。

写真がふんだんにある。椎名ワールドが満載のエッセイ集。

旅の本のようでもある。

行ったとこもあれば、行きたいとこもある。

出会った風景が、出会った暮らしが、出会った人たちがイキイキと立ち上がってくる。

こんな写真が撮れたらいいなあって思う。

しかし、これって大丈夫なんやろか?

肖像権やら個人情報の問題はクリアされてるんやろか?

今の世の中、デジタルで処理された画像からとんでもないものが読み取れることもあるのだ。

今は、そんな情報とAI技術がからんだら1枚の写真から何が現れるか恐ろしいという考えもある。

大丈夫なんかなあ。

わしは知らんけど。

屋根の上の探検隊

 少年たちの夏

 川の子供たち

 バリ島の盆と正月きたような

 ドロンコ祭り

 台湾の田舎の夜市

 小舟のある風景

 ベレンでの休日

 青森の汗ダラまつり

 竹富島のうりずん

 南の島のアツイ人々

ころがる熱風素通り隊

 三メートルのナマズ

 アジアの女性は美しい

 クタの海浜劇場

 限界集落「信級」を行く

 力強い人たち

 熱風のようなアカ族

 川中島での蟹とり

 リオ・グランデの川風

 リンゴの花ほころび

 サハの草原レスリング

 サムサノナツに

 ラ・プラタ川のナマズ

 盛岡散歩日記

 おわら風の盆

 おいしい時間

朝風出迎え団

 朝食は焼きタケノコ

 黒ヤギさんを探しに

 標高四千六百メートルの村

 終点・遠い春

 津軽海峡の牙風

 国境近くの子供たち

 新しい世界へ

 山瀬の風だ気をつけろ

 晩秋のアウシュビッツ

 カンボジアの旅

 逞しいインドの目

 ウィグルの青い空

 復活が早い貧困地帯

 バラナシのガードで

 雪の下のムカデ山

とても面白い。

とても興味深い。

 

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星三つ半。

あじあん

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