ホーチミン、ハノイ、サパの旅-17 昼飯を食ったら帰るのだ

時間になってもなかなか集合しない。時間ばかりたっていく、しかたないので今いる人達
だけ連れてガイドは2階に上っていったが、「他の人を探してきますから」とすぐに出て行った。
そこに居る人間だけでなんとなく座って、「どこから来たの?」、「ロンドンです」とか
「インドです」とか「タイです」とか「イスラエルです」とか言っているうちに料理が
運ばれて来た。人数が揃ってないかもしれんが来たら食わんとしょうがない。
腹も減ってるし、皆食べ始めた。何人分残しておいたらええかわからんがそれはそれで
しょうがない。
あんまり美味いもんでもないかから奪い合ってもしょうがない。適度に譲り合える理性が
自然に働く。それにしても、「欧米から来た人達はやっぱり肉食系人なんやなあ」
照り焼き肉みたいなのが一気に減った。「大してうまないのになあ」
「野菜だけの料理はないんですか?」、「私はベジタリアンなんです」インドから来た人が騒ぎ
始めた。宗教や生活のルールに食事がからむと大変だなあ。
言われた方も困っていたが、野菜だけの料理を持ってきた。食事はじきに終わったがガイドが
来ないのでお喋りタイムになった。わたしはおずおずと買って来た布地を出して見せた。
「こんなん買いましてん」
「いいの買ってよかったね」おせじかなぐさめかを言ってくれた人もいたが、大抵の人は
知らん顔してる。出さなきゃよかった。

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もう帰る時間が近い。ガイドは来ないが集合場所に行こうと皆席を立った。
「帰りは違うとこへ座ろう」同じ席にすわらんといかんいわれはない。
ちゃっちゃと後ろの窓側に席をとった。こういう時一人は楽だ。
「途中で、少数民族の民家に寄って、中国との国境に寄って帰ります。行きたくない人は
言って下さい」行った事がないとこに行きたいかどうか判断はできない。
「かわいい豚がおるわ」、「鶏がいる」、「馬がいる」
昔の暮らしを無理やり保存しているというよりは、この辺にある自然な暮らしを、一戸
切り取って見せてくれていると言う風に思える。
こういう風景を見て、後進で、未開で、まずしいけど素朴だとか、かわいそうだけど懐かしい
とか言う視点を持つならそれは間違いだ。
我々が、愚かにも無くしてしまった豊かさがここにはあると思えば、それは正しい。
と私は思っている。
この風景がありがたい。味がある。画になるではないか。

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