題名・作者
概要
辛坊治郎が愛艇、カオリンⅤに乗って太平洋を横断した記録。
往復2000キロ、138日間の単独航海の全記録だ。
ただの冒険旅行ではなくて、命をかけた格闘の記録でもある。
予想外の悪天候や、それによる船体の不具合や故障などに悩まされ、それらを乗り越えてきた記録である。
不安や孤独、気持ちの乱れ、もしかしたら、このまま海に飛び込んだら?
なんて、こころの揺らぎにも向き合う日々。
淡々と葛れる航海日誌的な物語の中にワクワクドキドキ、イキイキと冒険の日々が立ち上がる。
感想
辛坊治郎の「辛坊治郎ズームそこまで言うか」というラジオ番組をラジコで聴いている。
最近のマスコミ報道はなにやら敢えてやってるのか、知らずにやってるのか、世の人に対するミスリード的な傾向を多く感じるんで、この番組のような普段の報道では出てこない視点からのニュース解説がとても新鮮で、わかりやすい。
この航海に関しては、準備段階から番組内でずっと盛り上がっていて、出港してからも、毎日のように、衛星電話による生存確認などの会話や最新状況の報道が続いていたんで、一緒に旅をしてるようなワクワク感が続いていた。しかもネット上では、その航跡がGPSでずっと追跡されて、ワールドマップ上でいつも見れるという仕組みまで提供されていてますます応援感が盛り上がっていた。
本を読んでいると、こういう日々の躍動感が一気に盛り上がってくる。
楽しい。
嵐の後、静かな洋上で夜を迎えて、暗闇のなかで、ぽっかり浮かんだ月をみたり、降るような星空を見てたらとても感動的なんやろなあって思う。
締めくくり。
買って応援してねという話やったけど、申し訳ない、わしは図書館本で読ませていただいた。
こんな冒険旅行をやってしまったら、「次、どうすんの? 何すんの?」ってなるんやろねえ。
ええなあ、わしかて旅に行きたいなあ。
題名・作者
概要
ニコールはニューヨークで暮らすユダヤ人作家だ。ある日、テルアビブに飛ぶ。
そして、カフカの原稿と最後の日々の謎を解明する仕事を依頼された。
エプスティーンはニューヨークで暮らす弁護士だ。ある日、テルアビブに飛ぶ。
彼が、築き上げた財産はもう要らないのか。どんどん寄付する先を探している。
彼らは、テルアビブで何を見つけて、何を見つけないのか?
砂漠の中に何があるのか?
人生で失ったたものはなにか?
突然亡くなったコートは見つかるのか? これで現実とのつながりが消えてしまうのか。
プラハで死んだはずのカフカは実際は生きていて、イスラエルに来たらしい。
カフカの遺産を引き継いだ女がいるらしい。
ユダヤ人としてのカフカの存在とは?
あまり今まで読んだことがないような感じがする小説だ。
感想。
カフカがユダヤ人だったって事は知らなかった。
プラハに旅した時に、カフカの暮らしたと言う家を見に行ったりしたことがあって、いきなり登場したのがなつかしい。本当にプラハで死んだのではなかったのか?
本当にイスラエルに連れてこられたのか?その経緯は?
彼が残したと言う遺構はどうなった? 誰のもの?
とても興味ある。けど、本題とはあんまり関係が??
丘の上に立つホテルで起こったことは?
ヒルトンの上層階から飛び降り自殺した人がいたって?
夢と現実が交錯する?
そして、エプスティーンのコートはどこに行ったのか?
携帯電話はその中にある。そして様々な現実のしがらみもその携帯の中にある?
不思議な宗教家に連れられて砂漠のの中へ。
そこで見つけたものは?
ここを森にするのが私の夢になる?
締めくくり。
アジアを旅行してて、よくイスラエルの観光客に出会うことがある。ツアーの人が多いみたい。それに、何がどうかわからんけど、独特の雰囲気を持ってはる。
それに、イスラエルという国には、どの都市にも行ったことがない。
もし、旅をしてて、パスポートにイスラエルの入出国の印が押してあったら他のどの国にも入国のときに面倒なことになるって聞いたことがある。
何でかは知らない。
何にしても、ちょっと変わった存在の国なのか?
テルアビブのヒルトンホテルって行ってみたい。 かな?
ちょっと変わってて、その分、違和感もあるけど、面白い本であった。