今回の計画では、ハノイ空港に15:00について、ハノイ市街に入り、夕方まで
時間をつぶして、19:30集合で列車の駅に向かうのだ。空港から市街までは
タクシーでもいいのだが、料金トラブルが多いと聞いている。それにピックアップ
サービスもそれほど高いものではなかったので、それを頼んでいた。
出口を出ると既に寒い。
さっそくセーターを一枚追加だ。
ホーチミンと違って、ハノイは空港から市街までかなりある。1時間くらいかなあ。
景色もかなり違う。田園地帯の中を広い高速道路が走っている。
大きな河にかかる橋を渡ってからは、だんだん景色が変わってきた。
家が増えてきて車も多くなってきた。
「赤い屋根の家が多いなあ」
ハノイは旧市街と新市街に分かれている。中心やや北寄りにあるホアンキエム湖の
北側が旧市街だ。空港からくると最初に旧市街に入って行く。
何年か前にハノイには来た事がある。その時は仕事だったから、そのついでに
ホーチミン廟とか文廟とか有名なところは案内してもらったことがあるが、後は
食事をするくらいで自分の足でじっくり歩いた事はないので今回少しでも自分の
足であるけるのが楽しみだ。自分であるかないと土地勘が身につかないのだ。
一旦旅行社に行って荷物を預けてから散策をするつもりだから、旧市街の中をかなり
走らないといけない。
旧市街に入ってからは景色が一変した。
狭い。人が多い。とにかく狭い道を車が走るわ、バイクは走るわ、人が歩くわ、
てんやわんやである。しかも道は入り組んでいて、一方通行も多いのかもしれない。
右に曲がったかと思ったら、人込みの間を抜けながら左に曲がり、又右に曲がる。
「ここの人らはいったいなんやねん。なんでこんなせまいとこへぐいぐい入りこんで
うろうろしてんやろ」
ホーチミンより密度が高い。中国の深センの繁華街みたいだ。
どこをどう走っているのか頭の中で地図と比べるのをあきらめたころ、かなり時間を
かけて到着した。もしかしたら散歩するコースを走ってみせてくれたのかもしれない。
旅行社に荷物を預ける前に、コートを引っ張りだした。寒くなりそうだ。
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