以前、「コマンダンテ」というカストロのその後を描いた
映画を見て思ったのだが、キューバというのは実に明るい国だ
という事だ。
実際は色々な試練や辛酸があったのだとしても、あの太陽の降り注ぐ
明るい島でリズムに乗って歌い続ける事が、そういう事を悲惨に
見えなくしてしまっているのかも知れない。
人々の明るさと音楽だけがすばらしく際立って印象的だ。
最近、「ブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブ」というアルバムを
聞いていて、その事を思い出した。
これは、ずっと前に、映画館には行けなかったが話題になった
映画、「ブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブ」という映画を
ビデオで見てすぐさま買ったCDなのだが、その通り、
実に明るさに満ち満ちている。
出てくる殆ど全ての人が老人だ。
このまま演奏しながら死んでいっても何の不思議も無い。
そして、それがすばらしく幸せなんだろうと思わせる雰囲気で演奏している。
そういう音楽の中で暮らしたら、楽しいだろうなあ。
イブラヒム・フェラー他、「ブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブ」
ルーベン・ゴンザレス、「イントロデューシング」
元気をもらえる音楽だ。
毎週木曜は、映画、音楽、書画に関する話です。