正月明けで、ウォーキングをしていた時だ。いつもの消防署の前を
とおりすぎていた。その時はなんともなかった。そこから、3分程歩いた
時、後ろから猛烈な消防のサイレンが聞こえたと思ったら、2、3台程
の消防自動車が追い越して行った。
「えっ、さっきの消防署から発信したんやろ。さっきは気配もなかった
のに、もう出て来たんかいなあ」びっくりした。
「もしかしたら、出初式かなんかやろか?」正月恒例やから、その日に
当たってたのかもしれないとも思ったが、乗っている消防士達の顔が
えらい真剣なように見えた。
「ほんまもんなんやろ」
そう思いながら更に10分程歩くと、駅前に出た。
「あっ、おるわ」
消防車が一杯集まっている。人だかりもしてる。
「ほんまの火事なんか?」
火事というのは、非常に不謹慎ではあるが、一般人にとってはいい見世物
でもある。つい見て見たくなるのが人情というものだ。
子供の頃、30分ほどもあるいて、高校が燃え落ちるのを見に行った事が
ある。ああいう大きな建物が燃え落ちるのはかなりの迫力だ。
いまだに目に残っている。そういえば、こないだ読み直した、川端康成の
「雪国」にも火事の場面があった。
抜群の描写力だ。
「チェ、燃えてないやん」
結局火事にはいたらなかったようだ。煙もないし、放水した感じもない。
「よかった」と喜ばないといけない。
それにしても、消防車の来るのは早いなあ。
見てても頼もしい。
「日本はやるなあ」とちょっと嬉しくなった。
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