北京で誂えたカシミアのブレザー

今は、桃太郎ジーンズを愛用している。本藍の深い色合いがなかなか味がある。
しかし、着たおして、洗い倒して、年月をかけてほんまもんの味を出していかないと
いけない。つまり色落ちしないとだめなのだ。
いまのとろとろした生活では何十年かかることやら。
おっと、その間にいなくなってしまうかもしれない。
それはさておき、ジーンズで外出する機会が増えたが、最近は寒い。
上には何を着よう。
なんでも揃っているわけでもないし、何でも買ってくればいいというものでもない。
なんかないかなあと考えていたら、
「あれ、ええやんか」と思いついた。
大分前に、北京で誂えたカシミアのブレザーがあったのだ。
今はどうか知らないが、少し前なら北京の某有名店で良い材料で誂えても背広なんか
は安いものだと、昔教えられたことがある。
それでその言葉を信じて背広を誂えた事がある。縫製に若干気になる点があるが、
確かに良い物を安く作れるのは間違いない。
それで調子にのって、カシミアのコートも誂えた。
更に調子にのって、カシミアのブレザーも誂えたのだ。
「厚い生地にしてね」と特に頼んだのでかなり分厚い。だから厚さでぶよっとして
形がしゃきっとしない部分もなきにしもあらずだ。
それでも着心地はいいし、暖かい。
ただ、ちょっと分厚すぎるかなと思って、あまり着ないでほってあった。
これを取り出して、ジーンズと合わせてみると、
「なかなかええやんか」
色も合うし、感じもええように自分では思う。
第一暖かい。
しばらくジーンズで外出するときはこれを上にはおって行こうと思う。
今でもあんな値段で出来るのなら、又、北京に行ってなんか誂えたいなあ。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。

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