最近読んだ本、「狙われた楽園」、「台北プライベートアイ」

  • 2021年12月8日
  • 12人

ジョン・グリシャム、「狙われた楽園(CAMINO WINDS)」

巨匠の作品。やっぱりええなあ。「グレート・ギャッツビーを追え」の続編みたいなやつ。
ハリケーン「レオ」がどんどん勢力を大きくしながらカミーノ・アイランドに向かっている?
マーサー・マンの長編小説「テッサ」が大成功、恋人トマスとキャンペーンの途中に
サンタ・ローザにやってきた。もちろんベイ・ブックス書店でお披露目会をやるのだ。
ブルース・ケーブルや作家仲間たちは大歓迎のディナーパーティ。
これから盛り上がろうという最中に、「レオ」接近中との情報が。
メチャメチャ大きな勢力でまっしくらにやってくるらしい。
これはやばい。えらいこっちゃ。
皆、避難を始める。残る人もいる。
逃げる人も残る人も、家の補強が肝心だ。海辺の街なので水も心配だ。
てなことで嵐がやってきた。
普段はハリケーンなど来ない島が大きな打撃を受けた。
そして一夜明けた。
ブルースのところに警官がきた。友人のネルソン・カーが死んだという。
メモにブルースの電話番号があった。ニックと一緒に行ってみると、明らかに事故ではない。
まさか殺人事件か? ニックが調べ始めた。頼りになる。
いつ?、どうやって? なぜ? 誰が?
作家の知り合いボブも登場。彼によれば、昨夜寝たイングリッド・マーフィーが不審だと言う。
なぜ?
殴られた痕が? パソコンはハッキングされてる?
彼の作品が絡んでいるのか? 彼の作品の内容は?
ネルソンの姉? 作品が入ったUSB?
老人ホーム、終末治療? 死なない薬? 中国の薬品会社。
植物人間?
医療事業と巨大な利権。
単純明快、手に汗握る。
とてもわかりやすい。
とても面白い。

紀 蔚然、「台北プライベートアイ」

最近、香港発や台湾発のミステリーを楽しく読んでいる。
これも台湾発。
劇作家で大学教授でもある呉誠は、ある宴会の席で大失敗をやらかしてしまった。
病気のせい?
そうは言うてられん。仕事を全部やめて心機一転しなければ。
で、始めたのが私立探偵。
そんなの上手く行くんかいな?
出だしは、好調であった。
ある家庭の、父娘の不和の原因を探ること?
もしかしてDV ? もっと酷いこと? 娘は絶対に言わない。
探偵の調査が始まる。事態は次第に複雑になっていく。そしてとても意外な結末に。
なるほど鮮やかな手腕ではないか。
好調な発進。
これからは順調にいくか?
と思いきや、えらいことになった。
もしかしたら、犯人と間違えられてる? 監視カメラにはっきりと映ってる?
どういうことだ?
もしかしたら台北中を震撼させている六張犂連続殺人事件の真っ只中にいるのか?
これはいかん。絶対に真犯人を見つけよう。
とても面白い。
スピードが速い、ドライブ感のある展開。ユーモアとシニカルが混ざり合ったとても
魅力的なキャラクター。
台北の裏町、都会の雑踏が生き生きと描かれていてとてもワクワクする。
中国語だけでなく、台湾語がいっぱい登場するのがとても良い。
台湾語ができたら、もっと楽しめたのにと思う。
さて、真犯人は見つかるのか? 意外な犯人?
とても面白い。

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ありがとうございました。