最近読んだ本、「上海フリータクシー」、「詩人の恋」。

  • 2021年8月5日
  • 7人

フランク・ラングフィット、「上海フリータクシー」

今の中国って、どうなんやろ?
これが本来、中国の人たちが目指してた国なんやろか?
余計なお世話なんやろねえ。
中国人の知り合いにも、肯定的に見てる人、つまり、一党独裁で、優れた皇帝がいた時代の
ような政治をすることがとても正しいことだと言う人がいる反面、悪い皇帝が出現したと
いうような意見を言うひともいてる。
そもそも、わしからしたら、少年時代からとても好意を持った、憧れすら持ってた国であった。
何せ漢詩の国だ。
何せ文人の国だ。
何せ書画の国だ。
何せ文房四宝の国だ。
何せ歴史の国だ。
興味津々いろんなとこを旅してる。仲良くなった人もたくさんいる。
しかし、あの日本タタキの事件の頃からだんだん関係がおかしくなってきた。
今は、新疆ウイグル自治区の事、香港のことが話題になってる。しかし、その前はチベットやった。
しかし、もっと内部でいろんな事が起こってるんとちゃうやろか?
そういう疑問がわく。
噂も聞く。実態はわからへん。
これは、あるアメリカのジャーナリストの話。
上海への派遣が決まった。というか志願した?
上海を拠点に、普通の街の人の声を聞こう。どうやったらそんなことができる?
そして、上海フリータクシーが生まれた。これはドキュメンタリーだ。
タクシーは無料。ただし、生の声を聞かせてほしい。
実に様々な人が乗ってくる。
誰もが物語を抱えている。
エリート知識人でも人権派的な活動をすると様々な嫌がらせを受ける。
独立自営が好きな中国の人たち、成功する人、失敗する人、そして表も裏も、光も闇も。
地方から都会へ出稼ぎ、いろんな制度の間に闇があるし、理不尽がある。
地方の暮らし、少数民族の人たち。
そこから浮かび上がるものを、追加取材、周辺取材も通してもう少し、深く掘る。
なんとなく中国に行って感じてたことを改めて考えさせられる。
読んでよかったと思わせるドキュメンタリーだ。
一読の価値あり。

始まり
中国の正月旅行
二つの田舎の結婚式
道徳は相対的なもの
善循環もどこからか始めなければ
山で行方不明になった女性
新しい中国に失望する
チャイニーズ・ドリームの暗黒面
メイキング・チャイナ・グレート・アゲイン
大統領ドナルド・J・トランプ
心を失う
西洋再考
アシュリーのジレンマ
生涯国家主席?

深水黎一郎、「詩人の恋」。

シューマンの妻、クララとブラームスが恋人同士であったのではないかと言う話は聞いたことがある。
これをベースに作られた、音楽的ミステリー。
とても面白い。
シューマンの妻、クララに脅迫状が届いた。
シューマンがあの歌曲集の中でなにか不正なことをしたというのだ。
その曲の詩は有名なハイネの詩だ。
ブラームスは、私にまかせてくれと、ベルリンに向かう。
脅迫状の主は誰なのか? 何の為に? 何を根拠に?
そして、舞台は現代に。
この謎を追う人たちがいた。
確かにハイネの原詩と歌曲には違うところがある。
シューマンの歌曲に込められた作為とは?
クララとシューマンの恋の物語に関係があるのか?
シューマンの生き様とは?
クララの生き様とは?
ブラームスは?
ちょっとチャラいけど面白い。

第1部 ディッせルドルフ
第2部 伝説的事実
第3部 奇跡のように美しい5月に
第4部 手紙
第5部 バラ(薔薇)にさいぐさ(百合) 鳩に太陽
第6部 ベルリン
第7部 君たちに解るかい この棺桶がどうしてこんなに巨大で重いのか

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