芥川龍之介、「支那遊記」
書棚を見ていると、文豪、芥川龍之介の本がならんでいる。
昔、本がかっこいいので、復刻版全集みたいなのを買ったが、実際は読んだ事が
ある本も多いのであまり中をみていなかった。
それで、「支那遊記」というのがあるのに気がついた。
買った当時は中国や中国旅行にこんなに興味が湧くとは思ってもいなかったが
今は、すぐに目が行くのだ。
中をみてみると、こういう章立てだ。
上海遊記
江南遊記
杭州
西湖
蘇州城
古楊州
金山寺
南京
長江遊記
北京遊記
実に興味深い。行った事があるか、行きたいと思っているところばかりだ。
早速、夢中で読んでしまった。
何十年も昔、上海も北京も周辺の街々もまだ今のように開けていなかった頃だ。
中国との往来も今ほど便利ではない。
そういう時代の旅の様子が小説よりは寛いで、力を抜いて面白く描かれている。
しかし、有名な場所は、当時にして既に観光化が進んでいて、その行き着く先が
今のようになったんだと納得してしまうが、今のままの観光化が更に進んで行くと
本当に面白い場所ではなくなってしまうのかも知れない。
今の内に沢山行っておこう。
毎週火曜は、最近夢中で読んだ本の話です。