最近読んだ本、「心淋し川」、「ハロルド・フライを待ちながら クウィニー・ヘネシーの愛の歌。」

  • 2021年6月23日
  • 6人

西條奈加 、「心淋し川」

心淋し川
貧しい長屋暮らしのちほ。仕立物を届けに志野屋へ通う。ちほには楽しみがある。
もしかしたら元吉に会えるかもしれない。
姉は好きな男と首尾よく添い遂げた。ちほはどうなる?
元吉は上絵師、 元吉が好きになる 姉は好きな男を手に入れた。
わたしも頑張らなくては。しかし、お父さんは許してくれるやろか?
元吉は絵の修業をしたい。京へ行ってしまうのか?
閨仏
六兵衛長屋にリキという女が住んでいた。六兵衛の妾たち4人が住んでいる。
なんとも不思議なけったいな話だ。
4人の醜女。おたふくは福が多い。六兵衛の考えだ。
貧しいけど幸せかもしれん。
六兵衛が死んだらどうなる?
リキには不思議な技があった。果たしてそれは何なのか?
はじめましょ
四文屋という今で言うセンベロみたいな飲み屋を始めた男がいる。
青菜のひたしやったら銭1枚、芋煮転がし、炙った鰯なら2枚
奴やひじきなら4文か?
先代の稲次が死の病に。与吾蔵はどうする?
はじめましょの歌に隠された秘密。こどもと女。
冬虫夏草
元は日本橋の大店のおかみさん。火事ですべてをなくしたらしい。
今は代筆、代書で暮らしをたててるらしい。
その上、大怪我をして体が効かなくなった息子を抱えている。その息子に
嫁もいる。
彼女の生き甲斐は?
明けぬ里
根津にも岡場所があった。
おようと明里ねえさんの因縁話。
何が幸せで何が不幸せ?
灰の男
貧乏長屋差配の茂十なにやらわけありのよう。
仇討ちからみか?
楡爺とは? 地虫の治郎吉とは?
江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。
てな、お話。
とても面白い。

レイチェル・ジョイス、「ハロルド・フライを待ちながら クウィニー・ヘネシーの愛の歌。」

前に、同じ作家の「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」というのを読んで
とても心癒された。
病に倒れた昔の恋人に会いにイギリスの南の端から北の端まで歩いていく物語だ。
これはその後編?
同じ話をクウィニー・ヘネシーの側から語った話になる。
クウィニー・ヘネシーは瀕死の床に居る。
場所はベリック・アポッン・ツィードにある聖バーナディン・ホスピスというところらしい。
イギリスの北の端の方?
ある日、彼女の許にハロルド・フライが歩いてこちらを目指してるという知らせがきた。
今はキングズブリッジあたりにいるという。イギリスの南の端の方?いったい何日かけてここに
来るというのだ。
職員の間で話題になる。新聞にも載る。
彼女の記憶は跡切れ跡切れだ。毎日日記を書いている?
老衰で気力、体力が衰えている。判断力も?
毎日のように誰かがいなくなる。ホスピスというのはそういうところだ。
家に帰りたい。ノーサンバーランド、私のビーチハウス、私の海の庭。
もう二度と見ることはない。
ディビッド。ディビッドは何故死んだ。
ハロルドは私の恋人ではない。会計士としてビール会社で働いてたときの同僚だ。
ハロルドは運転手。そこで何があった。
ハロルドの妻モーリーンの思いとは?
ネイピアにあの時何があった。ハロルドは何故?
はるか昔の事だ。想いも記憶も朽ちていくのか?
ハロルドを駆り立てるものは何か?
とても面白い。

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