最近読んだ本、「ピグマリオンの涙」、「モリアーティ」。

  • 2021年6月5日
  • 1人

阿木慎太郎、「ピグマリオンの涙」。

上野重蔵という伝説の映画プロデューサーがいた。
もう90歳を過ぎているはず。はたして今は?
スキンヘッドの巨漢?
フリーライターの南比奈子が追う。謎の多い人物だ。
何故か絶頂期に表舞台から姿を消した。そして、ポルノ映画の監製作者として再デビュー?
その裏に何があったのか?
そして、完成されたはずなのに上映されることがなかった幻の名作、「スター誕生」とは?
更に追う。
「スター誕生」って本当に存在したのか?
監督 篠山亮介 主演 津田倫子
津田倫子とは何者?
なぜ俳優になった? 何故、主演に抜擢された? 畢竟のデビュー作がなぜ消えた?
謎は膨らむ。
上野重蔵とは一体何者なのか?
この男の過去に迫る。
なぜポルノ映画を作ったのか?
主演の春山りえを追う。
わけわからん男の正体は?
津田倫子の運命は?
リンコ病とは?
満州の満映がどうからむのか?
とても面白い。かなりチャラいけど。
楽しめる。

アンソニー・ホロヴィッツ、「モリアーティ」。
BSでたまたまBBCのミステリーをみてたら、けっこうこの作家の監修みたいなのが多い。
いまの英国ミステリー界の大御所なんかも知れん。
そして、シャーロック・ホームズの子孫公認のホームズもの作家でもあるらしい。
そういう流れの作品らしい。
だって、題名が「モリアーティ」ではないか。
あの有名な滝で決闘するやつだ。
この本はその場面から始まる。
そして、たしかに死体が見つかった。これは誰の死体なのか?
まず現場に現れたのはアメリカのピンカートン社の探偵フレデリック・チェイス。
そして、スコットランド・ヤードのアセルニー・ジョーンズ警部だ。
チェイスはアメリカマフィアの大物、クラレンス・デヴァルーがイギリスに渡って
モリアーティに会おうとしている状況を探っていたのだ。
いきなり、ジョーンズ警部のホームズバリの推理にすっかり魅了される。
そして2人はロンドンに戻り、デヴァルーの行方を探る。
いきなり、不思議な事件が勃発。
次々に襲ってくる悪の魔手。
見の危険が迫る。
ジョーンズがホームズで、チェイスがワトソンなのか、2人の呼吸はぴったりだ。
スコットランドヤードとイギリス外務省を巻き込んだ大スキャンダルに挑む
のはあまりにも無謀なのか。
さすがホロヴィッツ、とても映像的な小説になっている。
展開が早いし、起伏も大きい。
短時間でワクワクできる。
さて、モリアーティは本当に死んだのか? ホームズも死んでしまったのか?
とてもわかり易い。
とても面白い。

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ありがとうございました。