最近読んだ本、「流浪の月」、「ブルース RED」。

  • 2022年1月20日

凪良ゆう、「流浪の月」。

映画になりそうな話やなあって思いながら読んでたら、やっぱり映画になってるんやね。
ある日、突然父が死んだ。
そして、母がいなくなった。
あんなに自由で独特で、幸せだった家族が、あっというまに無くなってしまった。
更紗の居所はどこにあるのか?
叔母の家で暮らせるのか?
いじめられっ子になってしまうのか?
公園のベンチに若い男が一人、いつもいる。ついていってはダメ。
なんで?
やっと見つけた自由な暮らし。他人はそうは見ないだろう?
孤独な若者が抱える闇?
そして、ある日突然・・・・。
「ふみいいい、ふみいいい、とただ泣き叫び続ける。
彼女は救われたのか?
果てしない闇の地獄に連れ戻されたのか?
わたしの子供時代は終わりをつげた。
本当に新しい暮らしが始まっているのか?
恋人ができた? まさか結婚?
まさかDV?
ここにも試練が?
文との再会。
彼らはどこに行くのか?
「事実と真実は違う」と叫ぶ。
マスコミや世間の人の決めつけ。心の闇から逃れられない。
束の間の幸せは、あっという間に消えてしまうのか?
もしかしたら、わしらもこんな世間の目とおんなじすぎないのでは?
ネットやメディアの煽り立てに尻馬にのってるばっかり。
事実に近づく努力しない。寛容の心を持たない。
あきませんのではなかろうか。
とても考えさせられる良い本だった。

桜木紫乃、「ブルース RED」。

こういうのをノワール小説って言うらしい。 知らんけど。
わしには向いてないなあ。
::死に場所を求め、生きる女が裏切りの果てに辿り着いた終焉の地とは。
::「男と違って女のワルにはできないことがない」
なんて、カッコよさげやけど、もひとつ入っていけない。
わしにはこういう世界に対しての感性が欠けてるんかもしれん。
北海道から東京へ。
地方政治の闇。
カネと暴力の世界。
カッコいい女が見込んだ若武者。あの偉大な父の後継者に育てられるのか。
敵は誰か?
意外な攻撃で総崩れになるのか?
血湧き肉躍る? かな?
女の末路は?
やっぱり、もひとつ入っていけない。

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ありがとうございました。