吉田修一、「湖の女たち」。
なかなか強烈な本であった。
最後までハラハラ、ドキドキ、一気に過酷な世界に引きずり込まれてしまった。
ある日、百歳の男が殺された。
故意に人工呼吸器が外された? 誰が? 一体何のために?
警察の捜査が始まる。
すぐに容疑者が浮かび上がる。他にできる人はいないはずだ?
本当に?
そして、容疑者は追い詰められる。 自供まであと一息か?
刑事の1人は濱中圭介。容疑者は豊田佳代。
ある日、佳代は事故を起こしてしまう。追い詰められた故か?
そして、圭介と何があった?
突然、捜査に介入が?
そして、前にも似たような事件が?
この時は医療データの改竄と、医療事故が怪しいのか?
そして、上からの介入で潰された?
一体何があったのか?
あれとこれとは関係があるのか?
調べをすすめると、満州に行き着いた。極寒のハルピン。
731部隊の登場。丹頂鶴の秘密。ここでも不思議な事件が起きていた。
もしかしたらすべてがつながるのか?
それとも、こんなやつらは死んでしまった方が世のためだと考えたやつがいたのか?
圭介と佳代も性の悪魔に取り憑かれてしまったのか?
心の闇から逃れられるのか?
理不尽な人の世の闇は彼らを呑み尽くすのか?
とても面白い。
とても考えさせられる。
よかった。
劉慈欣、「三体」。
葉文潔は自他共に認める優れた科学者だ。父も高名な物理学者だった。
その父は文化大革命で殺された。
その娘と烙印を押された彼女に未来はあるのか?
そしてある日、不思議な軍事基地にスカウトされた。巨大なパラボラアンテナを備えて秘密の
研究と実験をしてるみたいだ。
それは一体何なのか? 彼女はそこで何をするのか?
時が経ち、ナノテク素材の研究者・汪淼はある国家レベル、国際レベルの会議に招集された。
そしてある秘密の任務を依頼される。
それはなにか?
なぜ、世界的な科学者が次々と自殺するのか?
彼の身にも危険が迫るのか?
そして、VRゲーム登場。「3つの太陽の世界」とは?
三体がもたらす異界の太陽。
何がおこるのか?
VRの中で時空を越えて起こることの意味は何か?
3つの太陽とは3体問題そのものなのか?
そしてパラボラアンテナの秘密が解き明かされる?
宇宙の彼方に文明はあるのか? メッセージを送れるのか?
そしてメッセージは届いたのか?
とても面白い。壮大なスペーススペクタクルなのか?
でもちょっと気になるなあ。
人類の命運は中国の科学者が握ってる? 中国の文明や科学技術への讃歌が
見え隠れ?
知らんけど。
気になる。
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ありがとうございました。