最近読んだ本、「グレート・ギャツビーを追え」、「誓願」

  • 2021年4月19日
  • 15人

ジョン・グリシャム、「グレート・ギャツビーを追え」

さすが巨匠の作品。とても面白い。ハラハラ・ドキドキ、スピードの早い展開、
なんせテーマはグレート・ギャツピー、偉大なるスコット・フィッツジェラルドだ。
なんと、その長編小説の原稿がいきなり盗まれるという話から始まる。
強盗は5人だ。
実行犯は、デニー、トレイ、ジェリー、マーク。
アーメドは遠隔から、コンピュータで防犯装置に侵入して、犯行を助けている。
何と大胆不敵にも、プリンストン大学の警戒厳重な地下金庫を襲おうと言うのだ。
時価二千五百万ドルと言われてるが、それどころではないだろう。
強盗団は、用意周到、事前調査も万全、一気に警戒を突破してしまった。
そして、どこへ行ったやら、行方はさっぱりわからない。
警察が追う。FBIが追う。
しかし、犯人グループは些細な失敗をしたのではないか?
ジェリーがおかしたちょっとしたミス。それが致命的に。
今はDNAでなんでも分かる。
犯人の一部は逮捕された。しかし、原稿は出てこない。
それから何年か経った。
カミーノ・アイランド。フロリダにある保養地みたいなとこかな。
マーサーはテレッサおばあさんにそこで育ててられた。
今はノースカロライナ大学で新入生に文学を教える非常勤講師だ。
しかし、この職がいつまで続けられるか? 借金がたくさんあるのに大変だ。
昔、長編小説を一冊出したが後がつづかない。
あの島に行ってやり直すきっかけをつかもう。何かあるはずだ。
何かあった。FBIから秘密のオファーがあった。あの盗まれたフィッツジェラルドの
原稿に関する事だ。そんな任務、できるのか?
この島にはブルース・ケーブルという書店主がいる。独自のアイデアで、成功した
書店主だ。彼に近づかないといけない。
何故か?
まさか彼があれを持っている?
さて、虚々実々の駆け引きがはじまるのか? 近所付き合い、パーティ、
恋愛ごっこ?
さて、どうなるか?
巨匠の作品にしては? というところもないではないけどとても楽しめる。
とても面白い。

マーガレット・アトウッド、「請願」

「侍女」オブレッドの物語から15年後。
「侍女」の指導にあたっていた小母リディアは、司令官たちを掌握し、ギレアデ共和国を
操る権力を持つまでになっていた。
司令官の娘として大切に育て上げられるアグネスは、将来よき妻となるための教育にかすかな
違和感を覚えている。
「侍女」を読んでないのがいかんかったか?
とてもシュールで強烈な内容ではあるけど、前提条件やら、何かの続き・・感に
もやもやしながら読んでいた。
アメリカに突然誕生した独裁国家、ギレアデ共和国。
恐ろしい。女性は子どもを生む道具にすぎない。しかも権力者の所有物にすぎない。
誰と結婚して、どういう暮らしをするか、すべて国家が決める。
恐ろしい。
さて、侍女とは何か、その役割は?
真珠女子とは何か、その役割は?
リディア小母とは誰だ? なぜそこまで権力があるのか?
アグネスとベッカの運命は。結婚は?
デイジーはどうなる? 幼児ニコールとは何者なのか?
そして、決死の脱出行は成功するのか?
この国はいったいどうなるのか?
この権力の悪辣さが暴露されることがあるのか?
いつか崩壊するのか?
なんでこんなディストピア社会ができてしまったのか?
安易に選び間違えたらこんな社会ができてしまう。?
あぶない。あぶない。
ムムム、
中なかなか入っていけない。とってもシュール。
でも、おもしろい。読む順番が大事なんやね。

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ありがとうございました。