最近読んだ本、「逃亡者」、「女帝小池百合子」。

  • 2020年12月16日

中村文則、「逃亡者」。

この人の本はいつも新しいのが出たことに気がついたらすぐに図書館予約してしまってる。
読みながら、次どうなんねん? これからどうすんねん? そして・・・・。
とついつい惹き込まれる。
人間の欲望、人間の弱さ、心の闇、あれやこれや。
さて、今回はトランペットが主人公、しかも突撃ラッパ、軍楽隊のラッパだ。
追われる男がいる。
なぜ追われる、わけわからん。もしかしたら、いや間違いなく、わたしが手に入れたラッパだ。
なぜか?
このトランペットに何の価値がある? 名作? 秘宝? それとも魔性?
そして、それを吹いていたのは軍楽隊の天才 鈴木という男だ。
男が現れ脅された。 1週間後君が生きてる確率は4%だ。
女が現れた。 取引しよう、金と体で。
トランペットの秘密を追う男。
そして逃げる彼にまつわる秘密とは? 彼が抱える闇とは?
話は潜伏キリシタンにおよぶ。
彼のルーツは?
そしてフィリピンで出会った少女。
君には3つの選択しかない。
拷問の末、罪をかぶって死ぬ。
君の人生で、幸福になった時殺す。
生まれ代り、もっともなりたくない存在になってもらう 君は君の恋人を殺したような人間になるんだ。
さて、彼はどうなる?
トランペットの秘密は明かされるのか?
少女アインが死んだ理由は?
とても面白い。

石井妙子、「女帝 小池百合子」。

もう大分前にこの本がえらい話題になってた。こういう暴露本はあんまい好きとちゃうんやけど
ついミーハー的物見高さで図書館に申し込んだ。
それから随分時間がかかってやっと順番が回ってきた。
経歴詐称やらなんやらかんやら、とかくの噂のある人だ。
ほんまはどやねん? という気分で読んで行く。
なるほどなるほど、そうなんか? ほんまかいな?
そこまで暴くか? 確かに他人の悪口は面白い。
そやけど、一方ではだから何やねんという気もする。
しかし、一方、そやねん、そこやねんという気もする。
そんなこんなは結局のところどうでもええんやけど、政界に進出後、いろんな紆余曲折、
いろんな噂話、そんな合間に垣間見える、様々な政治家や財界人、有名人たちとの
いろんな話。なるほどそういう経緯があったんかとあの頃の報道を思い出してはたと
膝を打つことも多い。これは大いに勉強になる。
前は今ほどマスコミ不信、報道不信ではなかったんで、結構、報道を鵜呑みにして
納得して、流されてしまってた、実はそのうらにこんなメカニズムが働いてたんかと
気がつく事が多い。彼女がどうのこうのというよりはそっちがはるかにおもしろい。
そんなこんなであっという間によんでしまった。
中身が濃いとか、感動したとか、影響されたとかそんなんではなくて、週刊誌を
流し読みしたんとさしてかわらん感想ではあるけど、得るところもあった。
その後、テレビやなんかで彼女が登場すると、この本のことが浮かんできて、つい
色々とその流れのなかで想像してしまうのが問題かもしれん。

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ありがとうございました。