海堂尊、「ナニワ・モンスター」
ナニワという言葉に惹かれて読み始めた。
平和なナニワの街の片隅にある診療所である日インフルエンザが見つかった。
どうも新種のウイルスらしい。
不思議なほどタイミングよくアフリカで発見され、世界中への大流行が懸念さ
れる新種ウイルスの検査キットが送られて来ていた。
そしてそれが当たりになる。
ここから大都会ナニワが大パニックになる。
対策はどうする。どう食い止める。
政府とマスコミの迷動は止まらない。とうとうナニワ経済がストップしかねな
い状態に。
何故こんな事に?
誰かが仕掛けた騒動ではないのか?
大きな裏の闇がありそうだ。
医療行政の縄張り争い? 検察の縄張り争い?
そこに颯爽と登場するのが、村雨ナニワ府知事だ。キャラクター設定がどっか
の誰かさんととても良く似てる。しかし、村雨さんはええもんで、誰かさんは
悪者?そんな事はないか?
快刀乱麻を断つ勢いで、裏のからくりをえぐり出し、ドラマチックな演出で解
決しようと活躍する。
どっかで聞いたような人や話が一杯でてくるけど、さて事態はどう展開してど
う収束するのか?
展開の早さが気持ちいい。
つっこむ視点はとてもいいなって思うんやけど、何かしら中途半端な気がして
ならない。
消化不良で終わってしまった。
秋川滝美、「居酒屋ぼったくり」1、2
行きつけの居酒屋ってどこにあったらええんやろ?
自宅からちょっと離れた所?
例えば仕事の帰りに寄るようなところ。あるいはちょっと出かけた帰りに寄る
ようなところ。
それとも自宅の近く?
歩いてふらっと行けるようなところ。晩ご飯がわりに寄るようなところ。
この本に出て来る居酒屋さんは後者のようだ。
漫画的で牧歌的なまったりとした雰囲気で、居酒屋さんを組み込んだ普段着の
生活を切り取るとおいしい料理とおいしいお酒が際だってくる。
どんな肴にはどんなお酒が合うんやろ?
どんなお酒にはどんな肴が合うんやろ?
どっちが先かはわからんけど組み合わせが大事なのだ。
近所にええ居酒屋ないかいなって思うような本だ。
わしはどっちかって言うと遠方にある居酒屋さんが「ぼったくり」みたいなん
であったらなって思う。
ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村
ありがとうございました。