道尾秀介、「いけない」。
非常に失礼ながらあんまり期待しないで読み始めた。ミステリーにしては
ちょっと違和感あるなあって思いつつ読む。
しかし、途中から結構入っていってしまった。作者の企み通りかも知れん。
なかなかの企みだ。
白沢市と蝦蟇倉市を結ぶ白蝦蟇シーライン、弓投げの崖を見てはいけないという噂が
あるらしい。そこは自殺の名所? 出るかも知れん?
そしてある日そこを車で通りかかった男がいる。突然事故に巻き込まれた。
そして、加害者に襲われた。
加害を隠滅か? 被害者はただの事故にあっただけ?
そのまま亡くなった?
ある日、子どもが恐ろしい現場を目撃した。
誰かおじいさんが殺された? 誰に?
ある日、妖しげな新興宗教の偉いさんが死んだ。
不審死ではあるが、殺人の証拠はない。むしろ密室がある。
警察がいろいろ探るうちに少しずつ事実が明らかになっていく。
いろんな事がつながっていく。
次々起こる事件は何か繋がっているのか? 一体誰が悪人なのか?
復讐があるのか?
呪いの言葉は効くのか?
そして次々と意外な事実がわかってきた。
果たして何が事実か? 本当の悪人は誰だ?
ちょっと作為が過ぎると言う気がしないでもなくて、ちょっと不自然過ぎる気が
しないでもないけど、新鮮な驚きがあってとても面白い。
又吉直樹、「人間」。
世間であまりにも評判の高い人の作品を読むのはちょっと恥ずかしくて敬遠気味なんやけど
たまたま図書館で見かけて、他に読む本が少なかったんでつい借りてしまった。
こういう場合でも、さすが有名作家やなあって自然に話の中に惹き込まれていく場合が
多いんやけど、何故か今回はなかなか入り込めなかった。
わしの理解が拙いせいなんやろと思う。
簡単に言うて、面倒くさい。
おもろない。
シェアハウスに暮らす日々、ある日突然、本が出て有名人になってしまった永山くん。
本当は才能がないのに誰かのおかげだったのか?
いろんな人たちとぐるぐる絡んだ暮らしは面倒くさい。
ネットでの誹謗中傷か、だらだら話か?
生まれ故郷に帰って起きること。
人間模様は、太宰の「人間失格」が一つのテーマでもあるんやろか?
なんかようわからん。
おもろない。
太宰の突き刺さるような言葉に衝撃を受けるようなことはなかった。
他の話題作やったらよかったんやろか?
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ありがとうございました。