最近読んだ本、「山岳捜査」、「地面師たち」。

  • 2020年5月4日

笹本稜平、「山岳捜査」。
長野県警山岳遭難救助隊のベテラン隊員、桑崎裕二は後輩の浜村隆と共に休暇を利用して
プライベート登山で鹿島槍に入った。厳しい氷壁のクライミングではあるが、桑崎にとっては
慣れたコース、浜村にとっては挑戦としてちょうど良い。
下を見下ろすとカクネ里に3人の男女が見える。登山装備ではあるが様子がおかしい。
天狗鼻を登るうちに天候が荒れてきた。
危ないなあとおもううちにどうやらあの3人が遭難したらしい。
2人は計画を変更して救助に向かう。3人はいない。しかし、冷凍死体が? 何故?
調べる間もなく雪崩が襲う。間一髪ヘリに救助されたが死体は消えた。
事件はここから始まる。どう考えても殺人事件だ。
捜査本部ができた。しかし、証拠はすべて雪の中。死体すらあがらない。
事件は進展しないまま通常業務の遭難救助も忙しい。
ある日、五竜岳で遭難してると携帯電話から救助依頼が入った。
最悪の条件下で救助に向かうも、女性が低体温症瀕死状態。男性も死んだ。
しかし、ありえないものを発見。そして先の殺人事件との関係が・・・・。
意識不明の女性の身元は?
次々と謎が謎をよんで複雑になっていく。
DNA検査、指紋認証、最新の技術が謎を解けるのか?
他の犯罪との関わりが?
ミステリーとしてというよりは山岳小説としてとても魅力的だ。
手に汗を握る登攀シーン、危機一髪の救助シーン。
ワクワクドキドキと惹きつけられる。

新庄耕、「地面師たち」。
怪しい奴らがいる。悪い奴らがいる。えげつないやつらがいる。
辻本拓海 デリヘルドライバー時代にハリソン山中と出会い地面師の仕事を教わる。
ハリソン山中 大物地面師にして詐欺グループの首謀者。頭脳明晰で不動産取引や法律の豊富な知識を持つ
後藤 司法書士くずれ。
竹下 土地情報の収集役。 薬物中毒でどうにもならん。
麗子 「なりすまし役」を用意する役。
こういうやつらがチームを組んで、所有者を偽装しやすい土地、事がバレにくい土地をさがして、
カモをさがして、一芝居打つ。
悪事を続けてるうちに結束がゆるんできた。
最後の大舞台を踏もう。
しかし、定年マジかの刑事辰がハリソン山中を追っている。
さて、どうなるか?
悪い奴らもそれぞれの重しを背負ってる。それが足かせにならないのか?
大舞台の大芝居は着々と準備がすすんでいる。
はたしてどうなるか?
現実にあった話が踏み台にもなっていてタネや仕掛けが想像できてそれが面白い。

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