九度山暮らしのある日、九度山で御衣黄桜が満開になって、燕も来た。

九度山暮らしのある日、九度山で御衣黄桜が満開になって、燕も来た。

コロナ騒ぎの圧力感がひしひしとわしらが身辺にもせまりつつあるようだ。九度山では
まだ感染者はでてへんけど、軽率な動きはできへんし、まわりの方々も慎重に行動してはるみたい。
毎日のウォーキングは今のところ続けてるけど、一人で外を歩くだけやけから誰とも
接触はないし、どこも触ったりしないんで多分問題ないんではないかと思っている。
行き交う人はほとんどいない。さすがに公園には子供連れの人が来ているけど、
今までたくさん来てはった慈尊院に詣る人も、町石道を通って高野山に登る人も
今は、土日といえども1人か2人いれば良い方だ。
寂しいけど安全?
てなことでぐるっと回る。
これを書いてるのはこれがアップされるよりだいぶ前の話だ。この時点で桜はほぼ
散ってしまってる。
この時期になると、九度山のある場所で御衣黄という珍しい花が咲き始める。

桜の花なんやけど薄ピンクのいわゆる桜の色ではない。緑色のそれこそ御衣黄色の花が咲くのだ。

豪華ではないがとても繊細で雅やかだ。こういう桜があるなんて九度山に来るまで知らんかった。

もちろん九度山だけではなくてどこにでも咲いているんやろけど気がつかんかっただけだ。

花は薄緑やけど中心がほんのり赤みがかっていて微妙な変化がある。
とても深い色合いだ。
桜をみにあちこち訪れる人は多いけど、ちなみに今年は少ないけど、この花を見に
きてる人はほとんどいないようだ。
人知れず咲いて散るのが雅の極みかもしれんけどちょっと寂しい。
横目に見つつ歩いていると燕が飛んだ。最近しきりに町の中を飛び交っている。
この季節はどこか南の国から飛来して巣作りをしている。ものすごく早い。
ヒュンヒュンビューンと直線的に飛んでいくのが特徴だ。カッコイイ。

写真でも撮っておこうと思うけど、なかなかじっとしてくれへん。
しかもどこかで聞いた話やけど燕ってすごく繊細で警戒心が強い鳥やから、巣の下で
カメラを構えてじっと待ってたりしてたら巣に帰ってこないのだそうだ。挙げ句の果てに
その巣を放棄してしまうこともあるそうなのだ。
もう少ししたら巣の中に小さな生命が現れる。口を力一杯大きく開けて巣から顔だけだして
親燕が餌を運んでくるのを待っている。とても可愛い、美しい光景だ。しかし、カメラを
構えてたらあかんのだ。わしの家の近くの軒下でそういう巣ができていて、毎日見るのが
楽しみだった。近所の人たちも、通りがかりの人たちも見にきていた。しかしある日、
突然いなくなった。巣だけ残って、親も子もいなくなったのだ。人の気配に警戒したの
かもしれんし、カラスに襲われたのかも知れん。
えらいことだ。
人の気配がカラスを呼んで、燕の巣の引越しを余儀なくしてしまったのかもしれん。
やっぱりできるだけそっとしとかんとあかんのだ。
それにしても、ヒュンヒュンとびまわる燕の動きを見てると、元気をもらえそうな気がする。
コロナなんかどっかへ行ってしまえ。

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ありがとうございました。