最近読んだ本、「罪の終わり」、「名探偵の密室」

  • 2020年2月4日
  • 1人

東山彰良、「罪の終わり」

この作家の台湾モノが大好きで色んな作品を読み漁っている。
今回は台湾とは全く関係のないSF的な話であった。
時は未来。北米大陸の黒騎士が降臨した。
彼は救世主なのか?
邪悪の神なのか?
ある日、文明の崩壊が始まった。
ナイチンゲール小惑星が2173年に地球に衝突した。
その衝撃でマグニチュード13大地震が1年間で103回発生。
2年かけてマイナス40度へ。
そして全てが破壊され、生き残った人類のサバイバルが始まる。
強盗、強姦、殺人、破壊、ありとあらゆる暴力の果に食人も当たり前になった。
そんな中突然現れた黒騎士とは何者なのか?
小惑星衝突のどさくさで終身刑のシンシン刑務所を逃げ出したナサニエル・ヘイレンという男なのか?
ネイサン・バラードは白聖書派の命を受けて彼を追う。
何故?
誰が味方で誰が敵?
ネイサンは旅を続ける。黒騎士を求めて。
黒騎士はどこにいる? ナサニエルはどこにいる?
それはナサニエルの過去のとの繋がりを追う旅でもあるのか?
彼は武装している。
VBを片目に入れていてトランスミッターがニューラルネットワークに繋がり戦闘をサポート
するのだ。しかし、文明の崩壊とともにビッグデータもおかしくなりつつあるのか?
彼は新たな倫理を打ち立てながら悩める者を解き放つ救世主となるのか?
旅は続く。
過去の亡霊たち。やっともらったバイクのエンジンを奪われた。
くず鉄屋にいた3本肢のシェパード、カールハインツ。
さて、ナサニエルの運命は? カールハインツはナサニエルに出会えるのか?
ネイサン・バラードは彼に出会えるのか?
そしてどうなる。
とてもおもしろいロードノベルだ。

クリス・マクジョージ、「名探偵の密室」

ある日、突然、モーガン・シェパードはホテルの一室で眼を覚ます。
なぜかベッドで手錠で繋がれていたのだ。
一体何が起こった。これは何なんだ?
実は彼はテレビのリアリティ番組で名探偵として活躍、数々の事件を解決して
世間では有名な男なのだ。それに対する悪意あるパロディなのか?
そして、なんとか苦労して動けるようになったらその部屋に5人の男女が
揃っていることがわかる。
彼らも何故ここに居るのか? 誰がどうしたか? 何のことか?
何が起こっているのかさっぱりわかってない。
そして何ということか? バスルームには死体まである。
携帯電話は使えない。アンテナが立ってない。ドアは開かない。
窓も閉じられて固定されている。
外の景色はイギリスらしい。
不安と混乱の中、突然備え付けのTVに男が映り、今いる5人の中で自分たちの
中から犯人を見つけなければ3時間後にホテルを爆破するというのだ。
さて、誰が犯人か?
誰が犯人を見つけるのか?
疑心暗鬼が始まる。
そもそも我々は何故ここにいるのか? その理由から調べよう?
もしかしたら全てはモーガン・シェパードに関係するのか?
彼は少年時代、恩師、数学の教師が死んだ謎を解いたとして有名になった。
それから今がある。
その事に関係あるのか?
それとも番組の事件と関係があるのか?
すこしずつ分かって来たことがある。
そうこうするうちに第2の殺人が?
室内はパニックに。
誰が犯人か?
誰が謎を解くのか?
更に色々分かってきた。
そして驚愕の事実が。
とても面白い。

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ありがとうございました。