最近読んだ本、「森は知っている」、「盗まれたフェルメール」

  • 2018年8月7日
  • 2人

吉田修一、「森は知っている」。
とても面白い。ようみたら「太陽は動かない」からのシリーズもん見たい。
あの面白さが加速してるようだ。
最近はDVなんかで目に余るような恐ろしい虐待がニュースで流れる事が多い。
あまりの悲惨さに見てられなくて思わずチャンネルを変えたりスイッチを切ったり
してしまうこともあるほどだ。
それぞれに事情があってそれぞれに闇を抱えた親や家庭があるはずなんやけど
問題はそれだけやなくて日本という国は随分疲弊してきてるということも
原因の一端ではないかという気がしたりすることもある。
それはともかく、そういう子どもたちを救い出す組織がある。そして誰にも気づかれない
南の島南蘭島で密かに訓練を積んでいっちょうまえのカッコええ産業スパイを
育て上げるのだ。彼らは一見外国ニュースの通信社のような組織に属している。
しかし、それは巨大な産業スパイの組織なのだ。
しかもええもんの組織。
鷹野も親友、柳もそろそろ訓練期間が終わって独り立ちする年齢になった。それは何を
意味するか?
いつ爆発するかわからん爆弾を肉体に抱えることなのか?
行く行くは一生好きなことをして遊んで暮らせる金が手に入るということなのか?
柳の弟、寛太は知的障害を抱えている。それでも柳はこの組織を抜けるのか?
お試し仕事でパリに行く鷹野。
ディビット・キムとは何者?
詩織とは?
サラとは?
エエモンもいてる。ワルモンもいてる。
血湧き肉躍る大活劇もあるようだ。騙し騙され、何が真実なのか?
誰が敵か、誰が味方か?
水を巡る利権とは?
ワクワクドキドキ、とても面白い。

マイケル・イネス、「盗まれたフェルメール」。
ジョン・アブルビィはロンドン警視庁犯罪捜査局警視監だ。彫刻家である妻の
ジュディスとたまたま訪れた絵画の個展で盗難事件が発生。
そのドサクサに殺人事件もが。
アブルビィは早速捜査に乗り出す。
そんなとき、ホートン公爵、エドワード・クリスピンが盗まれた絵画の捜索を
催促に登場。
おやこの絵は盗まれた我が家の絵の1枚ではないか。
一体、絵はなぜ盗まれたのか?
殺された画家の卵とは何者なのか?
何故、殺されたのか?
どうもインチキ骨董屋のモー・ステップトーが一枚噛んでいるのではなかろうか?
もしかしたら盗んだ絵の上になにか絵が描かれてる?
段々謎が解けてきた。
しかし、アブルビィの身に危険が迫る。
悪者たちと警察とどちらが先に?
とてもイギリス流の知的なユーモアが一杯。とてもお洒落な文だ。
そして謎解きのセンスがよくて面白い。
ワクワクドキドキで最後まで一気に楽しめた。

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ありがとうございました。