九度山暮らしのある日、ある日、突然、ガン患者になってしまった話−22、終い弘法へ行こう。

終い弘法へ行こう。

胃がんの手術をして3ヶ月半になる。特になにかおかしくなったとか不便になったとか
いうことはないようだ。むしろ順調に経過してるのではないかと思われる。
しかし、最近出不精というか、外に出たついでにどっかに行ってやろう、どこがええやろ?
なんてあちこち調べて僅かな時間であっても何かしら新しいことに触れてやろうと
いうような気分が随分と減ってきたように思う。これは多分手術のせいというよりは
田舎暮しを始めたためと歳のせいではないかと疑わっれるけど、こういう体たらくでは
あかんではないかと思うこともしばしばだ。
これではいかん。
もうすこし積極的に外に出る機会があれば活用しよう、”何か”に対する好奇心が薄れて
しまわんようにしよう。
てなことで、去年の暮、21日に高校時代の友人たちと飲み会があった機会にまず映画を
見に行こう。映画はとても久しぶりでとてもよかった。予告編を見てたらどれもこれも
見たいと思った。それほど久しぶりやったのだ。映画の話はもうブログにアップしたんで
その後、何をしたか。
ちょうど21日だ。四天王寺まで行ったら弘法市が開かれてる。毎月21、22日に開催されてるけど
年の終わりやから終い弘法と言う。
特に何かを買いたいわけではないけど骨董を見て回るのはとても面白いし時間つぶしになる。
地下鉄の駅を降りたとこから迷うことはない。門前に続く人の姿が絶えることはない。
大きな境内にあるいくつかの門のどこを通って入っても弘法市に出会える。

どっからどこということはなくて境内のどんなとこでも店をだしてるようなのだ。

買い物を終わった人は満足そうな顔をしてはるのがおかしい。
左右を見渡すと衣料品の店が多い。

それも殆どが女性用の衣料だ。古い着物を洋風に仕立て直したものなんかがあって
生地も柄も形もとても趣味よく感じがよいものもあるけど残念ながら男物はない。
買う人がいないんやろなあ。
小物雑貨はみてるだけで面白い。

こんなん買う人おるんかいなとおもうようなけったいなもんから、へえこんなん
あるんかと感心するようなもん、ようできたもん、わかわからんもん、

いっぱいある。
こんなん見てたらうちにある足踏みミシンも活動さしてみたいなあって思ったりする。

カバンも定番商品みたい。

ありとあらゆる種類のカバンが売られている。布もあればビニールもあるし、革製の
手作りカッコよさげなやつもある。
いつも思うけど、この市に参加してる人たちってとても自由奔放ではないやろか?
お客さんもやけどお店の人がすごい。

色んな個性の人がいてて、服装や髪形いろんなものに素晴らしい個性が感じられる。
見ていて飽きない。
食べ物屋さんも山程ある。

1箇所だけではなくて何箇所にも別れて色んな食べ物を売ってはる。
素人の作品ではなくて、プロのテキヤさんがやってはるのだ。
ちょうど買いやすい値段設定になってるとこがさすがやなあって思う。
お寺のお堂や五重塔が見え隠れしながらの買い物三昧ってなかなかのものだ。

きちんとお参りしてはるひとたちもいてる。

ただのゴミやんかと思うようなものもあればこれはなかなかのもんやと思うような
骨董もある。

掘り出しモンを見つけるというよりはおもろいモンを見つけるという感覚の方が
似合ってる気がする。

見てるうちに段々疲れてきた。

時間も16時ちかくになると店じまいするところも増えている。

最近思うのは、こういう昔ながらの骨董市にもインバウンドというか海外の人たちの
姿がめっきり多くなったなあって事だ。欧米系の人たちも多いけどとくに中国語系の人が
圧倒的に多いんとちゃうやろか、見物がてらの買い物ねらいの人ももちろん多いけど
商売が目的で来てはるひとも多いみたい。
携帯電話でどっかのだれかと話ししながら品物の値踏みをしてる様子もよく見かける。
面白いなあ。
ベルトを締めたズボンで長時間歩いたんでお腹の傷跡がちょっとチクチクする。

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ありがとうございました。