九度山暮らしのある日、ある日、突然、ガン患者になってしまった話−1、嫌な通知。

嫌な通知。

わしは、自分ではえらく健康やと思っていた。爺さんになるまで風邪ひき以外に大きな
病気になった記憶は殆ど無いし、まして入院など、経験がない。絶対大丈夫なんて
楽観的な日々を送っていた。そんなある時、前にもブログに書いたけど、友人から
突然、肺ガンになったというメールが届いた。彼も又、わしらと同様、健康やったし
それに何の疑問もない暮らしをしていたらしいんやけど、定期健康診断でちょっと
怪しいなんて引っかかってそれでも高を括ってたらどんどん検査が進んで、やっぱり
手術したほうがええでということになってしまった。わしは、何の自覚症状もないし
こんなに健康やのに手術されてしもたらその日から病人になってしまうんやでと
自嘲してたけど、やっぱり早期のガンといいながらも1/6ほどの切除となってしまったのだ。
他の友人と見舞いに行ったとき、絶対的に健康やなんて自信を持ってても実はそれに
なんの根拠もないんやとちょっと不安になってしまった。
ちょうどその頃、今年の健康診断の結果が結構遅いなあってそれも気になってた頃、
郵便受けに封書が入ってた。
やばい。

健康診断の異常なしはハガキでくる。封書はやばい。ビクビクしながら封を切ると
やっぱりだ。胃のバリウム検査の結果、要精密検査となったと書いてある。
詳細は同封の封筒を医者に持っていけと書いてある。
この時点ではまだ面倒くさいことになったなあって思っただけ。
実は30年ほど前に経験がある。
現役終わり頃、会社の健康診断で引っかかって胃カメラ検診を受けた。その時は
良性の腫瘍があっただけということで無事通過。ついでにピロリ菌検査も受けたら、
微妙な判定、面倒やけど駆除治療もやってしまった。
ピロリ菌もないし、胃カメラもOKやったんでこれでもう胃は心配せんでも大丈夫って
勝手に思い込んでいたのだ。
そやからよけい信じられへん。
それでもほっとく訳にはいかんので胃カメラではわりと評判の良いクリニックに行ってみた。
ずばりと本当の事を言う先生らしい。ビクビクしながら診察を受ける。
というても胃カメラの予約をするだけだ。先生は封筒の中身を取り出して見ながら、
2人の医師が別々の判定をしてる、1人はOK、1人は再検という判断やね。わしの話も
聞きながら、もしかしたら昔の胃潰瘍の痕跡かなんかで引っかかったんかも知れんね
などとつぶやくもんやから、何ややっぱり多分大丈夫やでと安心してしまった。
それでも、胃カメラは受けとかんとあかん。
予約が混んでてなかなか取れへん。
1ヶ月先でやっととれた。
心配と希望とのソワソワの日々。
長い長い毎日だ。
こんな事やったら、時々胃カメラ検査しとくんやった。
いやいや、大丈夫、きっと何もない。
いやいや、今回はかなり気になる。悪い予感がする。どっちかというと悪い予感が
膨らむばかり。
なんでこうなんねん。
あれこれあれこれ、1ヶ月は長い。嫌なことばっかり頭をよぎる。

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ありがとうございました。