高齢者講習を受ける日。
歳をとると頭や体が動かんようになる。これは胃の手術とは全く関係がない。
しかし、どっかが弱ると弱気になって、いろんな事で守りに入る。
そういう気分になりがちだ。
弱り目に祟り目、負け犬根性になりやすい。何があってもねじ伏せようという
気力が少なくなる、心せんとあかんのだ。
そんなある日、高齢者講習の通知が来た。前に認知症検査の話をした。
時が来ればくるものとはしりながら来てみると、それだけで自尊心を傷つけられてような
わけのわからん気分になる。
その上、成績が悪くて、要注意に分類されてしまったら立ち直られへん。
幸い、今回は無事通過した。
しばらくしたら、こんどは高齢者講習の案内がきた。
安いほうだ。助かる。
本当は、この講習と免許切り替えを一度に済ませたら効率がええんやけど、
いやなことはさっさと済ませたいんで、先に講習を受けることにした。今回は、この成績と
免許とは連動してないんで心配はない。
おりから桜の満開の季節。足取り軽く会場に向かう。
コロナ対策のため、1回の人数は絞られている。
車椅子の人もいてる。なるほどなあ。この歳になると、車椅子暮らしの人も当たり前に
いてるのだ。きちんと対応してはるから素晴らしい。
なるほど、車椅子であっても、免許を維持できる。
で、ビデオ講習を受けながら順番に実車に乗る。
以前の高齢者講習であった動体視力の検査や視角の検査なんかは無くなってる。
自分を知ると言う意味では結構よかったけど、やたらいろんな検査するのはやる側と
しても大変なんやろね。
実車コースも少し簡略化されたんかな?
自信たっぷりにブンブン走る人もいてる。
わしなんかは必要以上に緊張してギクシャクしてる。
それでも、これで不合格になることはないんで安心ではある。
なんとなく無事にすんだ。
これで安心、あとは更新手続きだけだ。
でも、これで本当にええんやろかとちらっと思う。
連日のように高齢者のアクセル踏み間違えや、標識見間違え、勘違いなどでの事故が
起こってることを考えたら、もう少し敷居を高くしてもやむをえないんではないやろか?
急に免許をとりあげられたら困る人もたくさんいるやろけど、早い目に取り上げないと
えらいことになりそうな人もたくさんいるはず。
車の構造や機能ももっと変わらんとあかんし、大変な世の中になりつつある。
高齢化社会で高齢者の居場所が問われる?
むずかしい。
ただ、後期高齢者は、認知に関するちょっとした違反(信号無視など)をしてもすぐに
認知症講習が待っているというのはある種の抑止力にはなってると思う。
わしも随分慎重になった。
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ありがとうございました。