ルアンパバーン、ビエンチャン、バンコクの旅−45、Tingkham Guesthouseで珈琲を一杯。

Tingkham Guesthouseで珈琲を一杯。
ワット・シェントーンを出たらとたんに熱気が襲ってきた。外は暑い。こう暑いとあちこち
動き回ろうという気持ちが萎えてきて足取りが重くなる。前回来た7年前と比べると、暑さが
より酷いのか歳とったせいか、おそらくそやろ、よりコタえる。
向かいにはワット・ヴィスンナラートっていうお寺があって、ワット・シェントーンよりは
小振りで地味で静謐でスピリチュアルな感じがしてとても気に入ったんで、今回も懐かしくて
入ろうとしたら、なにかのイベント中みたいでけっこう近寄り難い雰囲気が漂ってた。
いずれにしろこのあたりは前回ほどの静謐で宗教的な雰囲気は少なくなってきてるような
気がした。

これは前回の写真だ。
ちょっとお寺を見ただけでもう疲れたんで、喫茶店で珈琲を飲むか冷たいビールを飲むか
したいと思うもののそういう感じの店が見当たらへん。
日本やったらいくらでも喫茶店があるけど、ここではそうはいかん。
しばらく歩いて、小綺麗な洋風レストランかカフェといった感じの外観のお店を発見。
中に入ってみる。どうも感じが違う。ちゃんとテーブルセットした上においてある
メニューをみたらやっぱりちゃんとしたレストランで、欧米人らしきウエイターが
やってきた。エアコンが効いてるわけではないし、我慢してビール飲むにしても
寛げそうもない。ごめんなさいといいながら外にでる。
恥ずかしいなあ。
で、またウロウロ。
竹の橋を見たナムカーン川の辺りまでいったら、オープンカフェが沢山あるんは
分かってたけどそれも面倒くさい。
この間に、別行動のわれらの仲間の女性たちはユートピアカフェというとこで
メコンの風に吹かれてくつろいでいたらしい。わしらはあくせく炎天下を歩く。
メイン道路には無いんで横道に出たり入ったりとアテもないのが虚しい。

一昨日昼飯を食った、カイペンレストランの近くまできたら、ゲストハウスの
入り口に屋台が出て喫茶店になっている。
Tingkham Guesthouseというところらしい。
ここにしよう。テント下のオープンカフェみたいになったとこやと風が通って
少しは過ごしやすい。
こういうゲストハウスに泊まるのもええかもしれんなあと思いつつ待ってると
熱い珈琲がやってきた。

こういうときでもわしは珈琲は温かいほうが良いのだ。
ラオス珈琲はとても香りが良くて味がよい。
やっと落ち着いた。日陰に入ってみるとけっこう居心地が良い。
居心地良くダラダラしてると前来たときのことを思い出した。
ルアンパバーンにもとても良い喫茶店があった。ここからはかなり遠いけど、今晩、
飯を食いに行くレストランの近くだ。その店を下見しようと行ったときに、思い出して
寄ってみたら、影も形もなかった。
「SABRO 店」という日本人がやってた喫茶兼軽食堂といった感じのお店だ。

いかにも古民家というかんじで、なかも結構こだわりのテイストが感じられて
とても居心地よかった。ここで知り合った日本人旅行者の母娘の方たちと未だに
交信が続いているんやからとても大事な想い出の店だ。
ネットで調べるとどうもビエンチャンへ引っ越しされたみたいだ。とても残念だ。
観光地として有名になればなるほど整備されていって、本来それで人を惹き付けてた
はずの素朴さとかシンプルライフとか自然と一体になったくらしとかそういう大事な
部分から微妙なエエとこが削ぎ落とされていって、だんだんとおもろないように
なっていくのはここだけではない。
アンコールワットのあるシェムリアップ周辺もその最たるものの一つではなかろうか?
便利になって快適な滞在ができるに越したことはないけどちょっとずつおもろなくなるのは
かなわんなあって思う。
珈琲のんで元気を出して買い物しながらゲストハウスに戻る。
だんだんと雲行きが怪しくなってきた。又、嵐のような雷雨が来るんではなかろうか。

ゲストハウスにに着いて、空模様を見ながら天気予報を確認する。
これはあかんなあと、今晩予定してたメコン川サンセットクルーズを明日の夜に延期して
もらう。たとえ小雨であっても夕日が見られへんのは確実やから明日に賭けた方が
ええんではなかろうか? 明日はもうキャンセルできへんらしい。もっと悪い結果に
なるかもしれんけどそれはそれでしかたない。
雨中クルーズを楽しもう。

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ありがとうございました。