九度山暮らしのある日、良寛の詩を絵にしてみた。

良寛の詩を絵にしてみた。

水墨画に讃を入れるのはよくある話だ。富岡鉄斎は絵を見る前にまず讃を読んで欲しいと
言っている。その絵の心を讃に書いた詩や文章で味わってもらいたいというわけだ。
わしは詩や文章を作るのは苦手やし、それを書で書くのはもっと苦手だ。
そやから時々漢詩などを引用してお茶を濁すんやけど書が下手やからぶち壊しに
なってしまってる。
それでもやっぱり書いてみたいという気持ちはある。しかも達筆で何が書いてあるか
読まれへん字を書くよりは内容のわかるものを書きたい、漢詩であっても仮名混じりの
読み下し文を楷書で書いて読んで貰えるようにしてみたい。
そういう練習をしてみようと思った。
それで中国の漢詩をいくつか選んで挑戦してるうちに、良寛の本が目についた。
とても良い。
子どもたちとの日々の暮らし、貧しくとも詩情に溢れている。
この詩を書いて絵にしてみたい。
闘草
また児童を百草を闘わす
闘い去り闘い来たりて転(うたた)風流
日暮寥々人帰りて後
一輪の名月素秋を凌ぐ
頭髪蓬々 耳卓朔
衲衣半ば破れて雲烟の若し
半酔半醒 帰来の道
児童 相擁す後ろと前と
日々 日々 又 日々
間(のどか)に児童を伴って此身を送る
袖裏の毬子 両三箇
無能飽酔 太平の春

ええですなあ。こんな風に子どもたちに遊んでもらえる暮らしをしてみたい。
てなことでちょっと絵にしてみた。

まだまだ未熟モノですなあ。絵も字も。
もっと精進、励まんとあきません。

もう一つ、
「この里に手鞠つきつつ子供らと
遊ぶ春日は暮れずともよし」
ああ、この短歌ええなあ。ジンと来る。

短歌はええけど、それを絵に描いたら下手やからジンと来いへん。
ニヤリとしてもらえたら幸いだ。

ついでに漢詩を題材にしたやつを1つご紹介。
王翰 涼州詩
葡萄の美酒 夜光杯
飲まんと欲して琵琶 馬上に催す
酔うて沙場に臥す 君笑う莫れ
古来征戦 幾人か回る

 

大連の街角で琵琶を弾いてた美女を想い出す。

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ありがとうございました。