九度山暮らしのある日、九度山でもジャズライブが聴けた。
先日、西成のジャズライブハウスの話をした。最近なんとなくジャズの気分が体内に
溜まってきたようだ。そんなある日、九度山でジャズライブがあるよって教えて
頂いた。
失礼ながらこんな田舎でジャズのライブがあるなんてとても珍しい。どういうところが
主催してはるんやろとパンフレットを見てみたら九度山タクシーと書いてある。
そう言えば、九度山の町の中を散歩しているとこのタクシーをよく見かける。
普通の車が入れない、入り難い、通り難い裏通りを小型のタクシーでスイスイ走ってはる。
介護や福祉の車と共に、アッシーのいない老人たちの救いの神なんかもしれん。
小さな路地と坂道で出来た町中なんで歩いて移動するのは年寄りには結構大変なのだ。
そういう地域密着の企業と地元の知り合いの方との縁があってミュージシャンに来てもらえる
事になったようだ。
会場は普通の日本のお座敷。
そこにパイプ椅子がずらりと並べられて田舎の演芸会風になっている。
それが見る間に埋まっていって開演時間の頃は超満員だ。
集まった年寄りたちは俄に開かれた都会チックなジャズライブに戸惑い気味やけど
ミュージシャンの方が上手にリードして会場を盛り上げてくれる。
曲目は結構有名な曲やスタンダードなジャズ、わしらのレベルに合わせて苦心して
くれている。
わかり易いからどんどん乗れる。
といいつつも会場の人には馴染みのない曲も多いよう。
すべてをカバーするのは難しい。
キーボードがどんどん会場を引っ張る。
そしてソプラノサックス、時にはアルトサックスが絶妙の絡みを見せる。とても洗練された
美しい演奏だ。
キーボードとサックス、2つの掛け合いがとても良い。
年寄りやからと言うて昔の歌謡曲や演歌にだけ反応するわけではない。スウィングするやつでも
モダンなやつでもポップなやつでもエエものには体がちゃんと共鳴するのだ。
ノリノリであっというまに終わりが来た。
さて、アンコールか?
あれっ?
そういうノリまでにはまだ時間がかかる?
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ありがとうございました。