百均の木製スプーンが役に立った話。
さて、いつもながらかもしれんけど、わしのブログはほとんど誰にも興味なさそうな話題が多い。
今日は特にその傾向が強すぎる話題になる。
印泥を練る道具の話だ。
印泥とは何か? 印を押す時に、印の表面に赤い色のネトっとしたやつをポンポンと
なすりつける。これが印泥だ。
普通の印鑑の場合はスタンプ台のようなものがよく使われるけど、篆刻などの印の場合は
モグサみたいなやつに印の色の色素の元になる辰砂なんかを練り込んで作られてる。
買って来たときは、陶器の入れ物にペッタリと平坦に入れられてるけど、これを
このまま、スタンプ台みたいにペタンペタンと印につけるんではなくて、
この印泥をようく練ってから使わんとあかんのだ。
わしの場合は、篆刻を勉強した時、どんなんができたか押してみる。
水墨画を描いた時、落款や遊印などとして仕上げに押す。
なんて用途でよく使う。
ちゃんと印がつくように、押し方も大事やけど印泥の調整も大事なのだ。
よう練らんとあかん。
で、買った時に印泥本体と共にちいさなヘラみたいなんがついてくる。
これでグチュグチュと混ぜて練るのはとても難しい。
いつも面倒やなあって思ってる。
ある日、YouTubeをみてると、百均の木製のバターナイフを使ったらええという事例があった。
これはええやん。と思い、すぐに買いに行った。
しかし、無い。百均ちがいやったんやろか?
でも、似たようなんがあったらええやんと思い、スプーンを買ってみた。
練ってみよう。
とても良い。
とても練りやすい。
上から、下から、横から、斜めから、グイグイ捏ね回すのがとても楽ちんだ。
これはいい。
家にあるやつは全部これでやろう。
いつも篆刻でつかってるやつ。
めちゃ好みの色というわけではないけど、安くて安定してる。
練りやすい、押しやすい。
これは昔、中国で買ったやつ。入れ物は有田の陶器、香合?を援用してる。
とても好みの色。練りやすいし、押しやすいけど、これがなくなったら
補充できへん。
この入れ物はとても気に入ってる。
これは、中国で最近買ったやつ。結構高かった。
高級品らしいけど、硬めで練りにくい。押しにくい。
使い込まんとあかんのやろか。せっせと練らねば。
これは、日本製。容器は中国で買った陶器の香合?を援用してる。
好みの色で、とてもしっとりして押しやすい。
入れ物がとても良い。その代わり、ちょっと高くて、減りやすい。
中国のとは製法がちがうみたい。
てなことで、ほとんどの人に全く興味のない話でした。
ごめんなさい。
まだ続き。
印泥というと殆どが中国製だ。日本で買っても元は中国製。
中国でないとできへん企業秘密があるらしい。 知らんけど。
わしは、時々中国へ旅行に行くけど、その時に買うことがある。
中国で買うと日本で買うより安い。とても良いと思うけど、問題がある。
日本で買ったら、美麗、光明、箭鏃なんて名前がついていて、色味や品質が名前ごとに
そろってる。好みのものを何度でも買うことができる。
しかし、中国で、個人で買おうとすると、店頭で同じような名前を言うても通用せえへん。
分類の仕方がちがうようなのだ。
そやからその場で気にいったものを買うしかなくて、後程おなじものを再度買うというのは
難しい。
継続して使うやつは、高くても、中国製であっても日本で買うしかないんやろか。
日本製もあるけど、煉り具合なんかが全く違う。
使い勝手はとてもいい。
印泥としてどっちがどうなんかはわしにはさっぱりわからない。
ベトナムで買ったこんな香合?もあるけど、何に使おうかな?
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ありがとうございました。