最近読んだ本、「クラインクイン」、「特捜部Q 自撮りする女たち」

  • 2019年1月29日

相場英雄、「クラインクイン」

とても面白い。これは小説やけど映画づくりの内幕モンのような読み方もできる。
映画を見るのは好きやけど、作る人たちの世界は素人なんで全くわからへんけど、
なるほどそうなってるんかと手を打つようなところが多く有る。
根本崇は京楽エージェンシーの第3営業局につとめる営業マンだ。ある日、
部長の高坂から、有名作家、庄野美希のベストセラー「永久の大地」を映画化する
了解をもらって、その映画化の仕事をしろという指示が下った。どうも社長の丹羽から
名指しがあったような気配がある。何故かはわからん。
何はともあれ、作家にぶつかるしかない。しかし、いきなり何かおかしい。
この作家、とても変人? 人に会わない? もしかして女流作家と思ったのは
間違い? 犬が弱点?
紆余曲折の末やりての帝国映画アソシエイトプロデューサー岩城節子と組んで
撮影が決定した。ひとまずは安心か?
準備稿?、座組?、決定稿?わけわからんけど順番を踏まんとあかん。
事ある度に問題が起こるのか? それは何のせい? 誰のせい?
資金は大丈夫なのか? 決定的な問題が起こりそうな予感?
何かおかしい? 誰か何か隠してる?
ロケハン?、クランクイン? 映画の世界、監督の役割、現場に立ち会ってるようで
とても面白い。ほんまかうそかはわしにはわからんけど。
どんどん意外な事実がわかってくる。どんどん意外な展開に。
さて、映画は完成するのか?
とても面白い。

ッシ・エーズラ・オールスン、「特捜部Q 自撮りする女たち」

読む本が無くなって、図書館で物色してたらたまたま見つけたハヤカワミステリー。
これがすごく面白い。
全く行ったこともないし、知識もないコペンハーゲンの街。ビジネス街もあれば
裏通りもある。犯罪者が巣食うあやしいとこもある。ごちゃごちゃした大都会の
喧騒と混沌が目に浮かぶようだ。
カール・マークは特捜部警部補Qの責任者だ。スタッフはアサド、ローセ、ゴードン。
いずれも一癖も二癖もある仲間たちだ。
Qは殺人捜査課の下部組織ではあるけど課長、ビャアンは面倒なやつだ。誰かあらぬか
いつのまにかQは検挙率が低いと疑いをかけられる。そんな数字を出したやつは誰だ。
もしかしたら存亡の危機か?
さて、ある日、公園で老女が撲殺された。ありふれた事件か? 何かひっかかる。
過去にも手口が酷似した事件があった? 元上司が何を知っている?
そのころ若い女性たちが次々と殺される事件が発生。共通点はあるのか?
失業保険金をもらい、仕事を紹介されながら、ろくに働く気もないあばずれたちばかり
ではないのか?
元ナチも出てくる。
とんでもない家族、いったい何なんや?
怪しい女が動き始めた。
一方、スタッフのローセが心の病に苦しんでいる。
事件はすこしずつ動き始めた。どこかで何かが繋がっているのか?何の関係もないのか?
ローセに危機がせまるのか?
次の犠牲者は誰だ?
とても面白い。
大都会の裏側の暮らしが立ち上がってくるような小説は大好きだ。
このシリーズ追いかけてしまいそう。

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ありがとうございました。