関係あるような無いような話である。
ホィットニー・ヒューストンが突然死んだと聞いた。若すぎる死だ。
良く伸びる透明な声で、あの映画、ボディガードを思い出す。
何で? というのはよくわからないが、何となく麻薬がからんでいそうだ。
ロックにしろジャズにしろ、その他にしろ、ミュージシャンが薬に依存して潰れて
行く話はよく聞く。あの社会にそんな悪癖が蔓延しているとか個人の悪癖だとか
社会の歪だとかよく聞く話だ。確かにそうかもしれないが、音楽の世界には悪魔が
棲んでいるのだろう。才能一つで確かにビッグなマネーと名声を手に入れる事が
できる。しかし、それを維持して、「新鮮なもの」、「いかしたもの」、「おどろきのもの」
そんなものを生み出し続けることの代償に悪魔に支払わなければいけないものの一つ
なのだろう。
悪魔の取り立ては厳しいのだ。
前に読んだ、「バット・ビューティフル」という本を思い出した。
ここには麻薬で壊れて行った偉大なジャズミュージシャンの事が縷々描かれている。
大好きなバド・パウエルも麻薬で野たれ死んだ。
セロニアス・モンクも壊れてしまった彼を見た事がある。
老年のソニー・ロリンズは迫力は落ちてたけど壊れてなかったなあ。
それでジャズはどうなってしまった。彼らが悪魔に魂を売って産み出し続けた
スタイルから進化できたのか?
なにかすばらしい次のシーンを創造できたのか?
私はそうは思い難い。すばらしいジャズを演奏する現代のミュージシャンは沢山いる
だろうけど。それほど大きく変ったとは思えない。
そんな事を考えていると、「バット・ビューティフル」の中でジャズの新しい試みとして
ART ENSEMBLE OF CHICAGOの事が書かれていた。もういまは消えてしまったようだがCDも
少しはあるようだ。その時買ってはみたがちゃんと聞いてなかった。
連想話としてはこじつけがきつすぎるが、音楽はなかなか面白い。
きらびやかで、よく奔る。
新鮮で鋭くもある。
楽器が一杯出て来る。殆どフリージャズだ。秩序がないようで秩序がある。
こういうものが何かを産み出していってくれたらよかったかもしれないが難しいんやろね。
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ありがとうございました。
