こんな田舎の町に有名なクラシックカーが現れた。
ある日、九度山の町の中をウォーキングしてたら、ちょっと目を引く、場違いな
ポスターが貼ってあった。「世界の名クラシックカー70台の展示」とか書いてある。
えらいことやなあ、こんな田舎ですごいイベントがあるやんか。いや、田舎家から
それに高野山も近いし、熊野も近いし、そういうとこやからあっても不思議ではないなあとも思った。
「ヴェトロモンターニャ VETRO MONTAGNA 2018 27th テーマ 甦り」
おもろそうやから是非見に行こうとその日を待つことしばし。
当日は会場の「道の駅」は朝からえらい賑やかだった。
この催しを目当てに来た人もいれば、たまたま道の駅まできてええもんやってるやんかと
覗きに来たひともいる。
何にしても、田舎の町が賑やかになるのはとてもええことだ。
折角やからクラシックカーをじっくり見させていただこう。
こんだけ揃ったらえらい壮観やなあって思う。最近は運転はするけど、仕方なくと
言う程度であって運転すること自体に殆ど興味を無くしてしまってる。年齢と共に
動体視力が低下して運転してても目が疲れるんで昔のように走る喜びをあんまり
感じへんようになってしまってる。
そういえば遥か昔々、就職してすぐのまだ世の中の汚れもなんも知らんうら若き
青年やったころ、会社の駐車場にボログルマを停めにいったらみたこともないカッコええ、
こんなとこにあるはずもない、ガイシャがとめてあるのが目についた。
誰、こんな車持ってんのは? まさかこんな会社の工場勤務でこんな車買えるはずも
ないのにって聞いたたら、どっかのアホボンが土地を売ったお金ががっぽり入ったんで
買ったらしいでって噂を聞いた。ほんまかどうかは知らんけど、そのうち居なくなった。
都会では考えられへんことが起こるんやわって田舎でのわしは感心したことだった。
それがロータス・ヨーロッパ。今見てもえらいかっこええ。
いやいや、他にも一杯カッコええ車がある。
存在感が抜群だ。エンジンの音を聞いたらもっとエエやろなあって思う。
重低音のブルルルホーって音を聞いたら胸が騒いだりする。
蓋をあけたらメカが見える。
メカの美しさはまた特別のものがある。わしも元々技術屋の端くれやからええメカを
見るととてもうれしい、心が騒ぐ。
むかし欲しかった車もあるなあ。買えるはずもなかったけど。
初めて買った外車もある。わしのはボロボロの中古車やったけど、乗っててとても
楽しい、運転するのがワクワクするような車やった。
いろんな事をおもいだすけど、運転するのはもう好きではないけど、見るのは
とても楽しい。どれもこれも古いけど、手間もお金もかけて丁寧に整備されてて
素晴らしく美しい。
この車たちの後ろの山は雨引山だ。ここからは見えへんけど、この後ろを通って
左奥の方へ尾根伝いに進むと高野山に行く。
このあとこの車たちは列を連ねて高野山、それから龍神方面に走っていくらしい。
それも見てみたいけど、色々用があるんで家に帰ろう。
今日はエエもんを見せていただいた。
やっぱりアナログな車に心打たれる。
見合ったデザインしてる。それより、メカ中心のアナログ的なデザインにわしは
心打たれる。それが爺さんの印なんやろね。
それでも美しいメカで出来上がった構造物はそれ自体美しい。
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ありがとうございました。