吉田修一、「ウォーターゲーム」
これは、「森はしっている」の続編なんかな? 期待して読み始めた。
やっぱりその通り、「太陽は動かない」から続くシリーズものだ。当然面白いと
わかって、流れを期待して、其の期待を膨らませて読み始めるから自然としきいが
高くなる。そやから、やんやこれは? とか、ちょっとがっかりとかも入って
来るのはやむを得ない。
それでもやっぱり次も出たら読んでしまうやろと思う。
登場人物にもずいぶん思い入れをしてしまってるし、
てなことで読み始める。
相良市の上流にあるダムが突然決壊したらしい。当然下流の街は壊滅的な水害になる。
しかし、これは自然災害なのか? どうもどこか怪しいのではないか?
もしかしたら爆破ではないのか?
決壊直前に二人の男が逃げ出したようだ。 飯場の社長と作業員若宮真司だ。
飯場で何があったのか? 社長の金は真司が持って逃げたのか?
九州新聞の九条麻衣子記者が動き出す。
彼女はどこまで真実に迫れるのか?
真司の生い立ちに迫る。少女すみれとは? 何故彼女を連れて?
とうとう鷹野一彦と繋がったのか? AN通信社とは?
リー・ヨンソンとデイビッド・キム、ミス・マッグローまで登場するか?
話はどんどんチャラく面白くなる。とても良い。
とうとう、中央アジア水戦争キルギスまで広がるのか?
楽しくて、面白くて、手に汗握る大アクション。
これでいいのだ。
中村文則、「去年の冬きみと別れ」
とてもおもしろいミステリーだ。この作品は映画になったらしいけど、映画にしたら
ビジュアル的な気持ち悪さがとても臨場感がでて面白くなったやろなあって思った。
「僕」は依頼されたライターとして木原坂雄大のインタビューをするために刑務所を
訪れる。かれはすでに2つの殺人事件の犯人として死刑判決を受けているのだ。
そして、何かおかしいと思う。何か違和感がある。
そして事件について、関係者について調べ始めた。
木原坂雄大はプロのカメラマンだ。蝶の写真で有名らしい。ちょっとエキセントリック
なのか? 二人目の現場を押さえられて、その手口で一人目がばれた?
強烈な現場らしい。彼を狂気に駆り立てたものは何か?
姉の木原坂朱里に会ってみよう。
人形師、鈴木が鍵を握るのか? 妖しい人形が狂気を呼ぶのか?
だんだんと不思議な事実が明らかになってくる。
いったいこれは狂気の世界? 心の闇? ただのファンタジー?
「僕」に事実が耐えられるのか?
そして驚愕の結末が・・・。
誰が誰を殺したのか? 殺したかったのか?
とても面白い。
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ありがとうございました。