ご飯も食べんならんし、外の景色も見んならんし、とても忙しい。
てなことでデッキに出たら、なんやら向こうの方からまっしぐらにこっちの方に
やってくる小さな舟がある。男と女、二人が乗った舟で、なにやら手を振ったり
合図したりの仕草をしながらこっちにむかってる。
ぐんぐん近づいて側までやってきた。
どうも何かを売りにきたんとちゃうやろか?
すぐ目の前にきた。バナナを買えと言うてるみたい。
幾らや?って聞いて見る。幾らやったかもう忘れたけど、200円やったか、300円やったか?
一房の値段にしてはやや高いんちゃうかと思える値段やけど、まあ話の種にと
友人が手を差し伸べた。甘さもそこそこまあまあだ。
こういうやつは中国やタイなんかの川でよう見かける。陸におったり、舟に乗ってたり
したら果物舟がじゃんじゃんやってきてうまいこと言うて売りつけはる。
ふっかけられたり値切ったりやりとりも面白い。言葉がわからんでも何とかなる。
こういうのが旅の楽しさやと思う。
しかし、今回ベトナムに久しぶりにきて思うのは、モノを売るおっちゃんやおばちゃんが
売ること自体は熱心やけど客とのやり取りを楽しんでる風ではなさそうだ。
わしの勝手な思い込みかもしれんけどそう思った。値切りたいほどではなかっても
やってみたい、でもタイミングが難しい。
まんが悪かっただけかもしれん。
なんせ、広い海の上だ。物売りの舟も大変やと思う。川やったらちょっと移動したら
しまいやけど、海はそうはいかん。クルーズ船は次々に来るとはいえ移動距離は圧倒的に
長い。少々高く売っても燃料代が大変やと思うし、そうまでして買う人がおるか
どうかが問題やねえ。
難しい商売だ。
それはどうでもええとして、ここの岩には名前がついてるらしい。
なんでもかんでもではないやろけどこれなんかは判り易い。
見る角度によってはそうは見えへんかもしれん。
他にもいろいろ名前を聞いた。象やらキリンやらがおったかもしれん。
それはどこの国でもあることやからすぐに忘れる。なんかに似てたからといって
それがどうした? って言うてしもなら身も蓋もないけど、まあそんなもんだ。
だんだんとクルーズの終わりが近づいてきたようだ。
もう遠くにしか奇岩は見えへんようになってきた。
そういえば生簀みたいなんがあるとこへは行かへんかったなあって思い出した。
前に来た時は、あっちこっち絶景を見ながら走った後、島と島の間にある
生簀のようなところに舟を泊めて休憩した。普通のクルーズやったらここで
生簀の魚を選んでランチを食うのだそうだ。わしは一人客やったんで、一応
形だけは声かけられたけど首を横に振ったらそれ以上勧められはせんかった。
けど、複数人で来てたらそういうのもおもろそうやなあって思った。
今回もてっきりそのパターンやと思ってたけどいきなりの宴会スタートで
料理もありきたりの無難なランチコースやったんでちょっとがっかりはした。
まあ、廉価版お手軽コースをお願いしてるんやから文句は言われへん。
これはこれで「終日酩酊」でとても楽しかった。
では。又、3時間以上かかってハノイ市内に戻る。
そして晩飯だ。
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ありがとうございました。