先日、上海、南京に旅行に行った時、上海で時間があったので南京西路の
西の方にある景徳鎮の専門店まで様子を見に行った。
景徳鎮の磁器は好きなのでこの店にも時々行くのだ。
最初に行ったのはもう5年程前になる。
その時は、こんな良いものがあるのかと興奮したものだ。
それで、アメリカ人の旅行者のおばさんと奪いあって、あせって幾つか
買い込んで日本に送ったことがある。
それから何度か来るたびに思うのは、「いいな」と思うものが段々
少なくなっているという事だ。明代、清代の模倣ばかりではいけないし、
現代風といっても水墨画の世界を映しているものがおおいが、
今の芸術としてこんな方向でやっていくという姿勢がしっかり定まって
いないような気もしないではない。
私がモノを知らなすぎるのかもしれないが、新作ものは絵付けも形も
どうもしっくりこないのだ。
それに値段も高くなるばかりだ。
今回は小さい碗でちょっと気になるのがあった。
「これいくら?」、「980元」、値段がついている。
「ちょっとまけてよ」、「いいですよ」
「600元では?」、「800元}
「700元にしてよ」、「だめ800元」言い切られてしまった。
13cmくらいの小さな碗なのに高いなあと思ったが気にいったから仕方ない。
こっちは5年前に同じ店で買った皿だ。
縁起の良い金魚の模様で綺麗な絵付けだ。
21cmの中皿で980元の値段がついていた。いくらで買ったか忘れたが、
こんな風にどんどん高くなっていっている。
景徳鎮に行ったらどうなのだろう。
もう一度行ってみようと思っている。
毎週月曜はこだわりのモノの話です。