ジミ・ヘンドリックス、「ルーズ・エンズ」

  • 2009年1月29日
  • 音楽
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我が家にあるレコードはそれ程多くないが、友人から借りて置いているのもある。
先日、それを見ていたら、「ジミ・ヘンドリックス」というのが目に付いた。
「おお、こういうのがあったのか」と驚いて、早速掛けてみた。
さすがに史上最高のギタリストと言われるだけあって、凄い演奏だ。
このアルバムは、死んでから出たものなので、色んな音源を集めたものだろう。
ライブセッション程の一貫性はないが、それでも素晴らしい。
演奏も人生も過激で超絶だった短い人生で、彼に影響され、彼の音楽やそのスタイル
に大きなこだわりを持つ人も多いのだろう。

そう言えばかなり昔、ある居酒屋で飲んでいた時、自称ロックミュージシャンという
かなりの高齢の人がいて、どこか別のライブハウスなんかで演奏をやっている人だ
そうだった。
その時に、酔っ払っていろいろ喋っているうちに、ロックミュージシャンの話になって
「『ジミ・ヘン』なんかもいいなあ」と言った事を軽く言ったら、
ちょっと顔色が変わって、「知ってると言うんなら、何か一つでいいから曲名を
あげてみろ」と言い出した。
「ろくに知りもしないで、名前だけだして、ええかっこするな」という事なんだろう。
私としたら、その当時既に老人呆けで、考えても曲名なんか出てこない。
「大人気ないなあ」と思いつつ、「それほどこだわってんのか」とも思いつつ、
そういう議論の仕方をしたくなかったので、知らない顔をしてやりすごした。

音楽を聴いていて、エレクトリックに傾倒していたマイルスにも気に入られて、
影響を与えていたというのが良く分かった。
ジャンルを越えた創造者で破壊者なんだ。

ongaku090129

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