さて、昼飯も食ったし、まだ日は長い。多分今日は外には出られへんやろ、ちょっと
外を散歩って言うても1、2時間歩かんとどこも行かれへんし、この雪やったら
それも無理だ。ここでじっと沈没してるしかないようだ。
それにしても暇やなあ。
こんな時こそ、酒を飲んで、ヘロヘロになってうだうだ喋ってたら時間なんて
すぐに経つのなあって友達の言い合う。しかし、残念ながら今回は、山中では
酒を飲まないって固い決心をしてるのだ。
外は雪。
しかし、時々雲がすうっと引く時がある。向かいの山の麓にある段々畑のように
見えるあたりはやっぱり畑なんやろか?しかし、あんなとこに畑を作って、植えたり
手入れしたり、収穫したりってできるんやろか? どこの誰がするんやろ?
もしかしたら目の錯覚? しかし、そうは思えん。
雲が引いても、残念ながら、手前の山までであって、奥の方、エベレストがあると
思しきあたりは全く雲の中だ。
それでもじっと待ってるとそれなりに時間は経つ。
それでも退屈して、あっちにいったりこっちにいったり、酒が飲めんから珈琲でも
飲もう。
ポットに入れてくれるんで何杯でも飲める、そうはいかんけど3杯ほどは飲める、
けどええ加減、腹がだぶついてくる。
それで喫茶室を物色してたら本棚があった。多くはないけど何冊か本がある。
ここに持って来て読み終わった旅人が置いて行ったやつかもしれん。とりあえず
活字があったらええから読んで時間つぶしをしよう。
まず、「河畔に標なく」と言う本。
これはとても面白かった。ミャンマーが舞台で、中国、タイ国境を挟んで、金に
目が眩んだ男たちが闇の世界をひきずりながらジャングルを彷徨うというような
話だ。あんまり面白いんで帰ってからブログに感想を書いたんで機会があれば
そちらを読んでいただきたい。これで何時間か潰すことができた。
次は、「世界一周子連れ航海記」というやつだ。
ヨットで単独世界一周に取り憑かれた作者が何年もかけて、結婚も離婚もいろんな
苦難を挟んで成し遂げるというような話だ。面白いけどあんまりヨットとか海の暮らし
とかがわしの生活パターンと重なるとこがないんでもひとつ実感がわかへん。
それもあるし、山で雪をみながら海の話もなあって思いもする。
ひがくれて来たら、かなり奥まで見える時がある。
この真ん中の窪みのずっと奥の方にエベレストやローチェが見えるはずなのだそうだ。
手前の山は美しいんやけどね。
外を見はじめたら、そして時々雲が引き始めたら、いつまでも窓の外を見入ってしまう。
期待を込めて。けど、見えへん。
そろそろ晩飯かな?
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ありがとうございました。