フレデリック・フォーサイス、「キルリスト」
この本おもしろいわ、映画見てるみたいって思ったらやっぱり映画になってた。
説教師と呼ばれる男がいるらしい。カリスマ的なアジテーターなのか?
イスラム教徒による過激なテロが頻発してる。今までごく普通の市民だったような
若者が突然テロリストになって衝動的なテロを起こしているようなのだ。
背後に何があるのか?調査を進めるうちに説教師が浮かび上がって来た。ネット上で
この男の説教を聞いた若者たちがいつの間にかテロをしなければいけない気持ちに
なっていくというのだ。とても危険な人物だ。
極秘名簿「キルリスト」に加えなければいけない。
そしてアメリカの対テロ特別組織TOSAが動きだす。追跡者登場だ。
ありとあらゆる手段で説教師を追い詰める。しかし、どこにいるか特定できない。
コンピュータおたくはネット上で足跡を辿れるのか、潜入スパイは?
ドローンによる攻撃は可能なのか? 意外なところで痕跡が?
パキスタンか? アラブのどこか? もしかしたらアフリカ?
周到に少しずつ近づいて行く? ピンポイントを見つけるチャンスはあるのか?
手助けしてるのは人か組織か? 罠にはめることができるのか?
さすがこういう世界を描かせたらすごく上手い。ワクワクハラハラで惹きつけられて
一気に読ませてしまう。こんなことって現実にありそうなのが今の世の中なのか?
松本清張、「霧の会議 上、下」
この本も、先日行ったエベレスト街道トレッキングの時、あいにくの雪でエベレストビュー
ホテルに閉じ込められてた時に暇やからロビーにあった本を手当たり次第に読んでたら
そこにあった本なのだ。清張か、今となっては古臭いんとちゃうやろか? しかし、
他に暇つぶしはないしなあ、とか思いながら読み始めたら、とても面白い。古臭い
どころかえらい新鮮やんか。ところが下巻がない。ここには上巻しかないようなのだ。
それはないで、中途半端な心残りで日本に帰った。早速、図書館で借りてきて
全巻完結となったのだ。
ローマ在住の記者がロンドンにやってきた。ある事件に関与した金融界の大物を
追う刑事たちに同行して取材にきたのだ。そして、ある日、街角のカフェで不思議な
カップルと出会う。そして、その後、とうとうその大物が殺されて川に浮んだ。
もしかしたらあのカップルが目撃した? そうなると逃げないといけない?
ロンドンからヨーロッパへ、マフィヤの世界がどんどんからんでくる。次に殺されたのは誰?
それは何故? ミステリーはがぜん緊迫して来る。
怪しい会議とは? そして不倫は? 金と利権をめぐる巨大な闇?
男と女の闇?
ロンドン、パリ、モナコ、ニース、フィレンツェ?
舞台も目まぐるしい。
さて、最後はどうなる?
最後はちょっとバタバタやったけど、とても面白い。
今でも十分通用する背景を持った話やと思う。
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ありがとうございました。