九度山暮らしのある日、電動丸鋸が必需品だった

九度山の隠れ家暮らしを始めて初めての冬が通り過ぎている。なかなか厳しい。
やっぱり堺とはかなりの温度差がある。それは元々承知の上なんで、そこを快適に
すごくために薪ストーブを用意したのだった。それはまあ大正解と言えて、薪ストーブは
冬の暮らしに大活躍をしてる。部屋全体をガンガン温っめると言うよりはふんわり
ゆるく温めて少々厚着で暮らすというくらいが自然な感じで良いようだ。
それはとてもええんやけど何しろ薪が沢山必要になる。ひたすら燃やすだけやから
湯水のように減って行って、寒いのに冷や汗がでるくらいだ。
今のところは家を作った時の端材を置いておいて燃やしている。どうかなって
思っていたら、同じ大工さんが同じ様な家を受注したんでその家の端材もよかったら
持って行きましょうかと言ってくれた。これはありがたい。何も考えずにどんどん
いただくことにしたんで家の横に見苦しく積み上げて、梅雨の間も、台風の間も
長いこと雨ざらしにしてた。
それで、冬が近づいて来た頃に、そろそろ薪ストーブを使う準備をせんとあかんなあ
と気がついた。つまり、ストーブに入る大きさに薪を切らんとあかんのだ。最初は
ノコギリでごりごりやっていた。けどこれでは全く捗らへんし、中腰やから腰が
固まって痛くてたまらん。
しょうがない、機械に頼ろうと電動の丸ノコを買うことにした。これがあったら
日曜大工にも使えるから無駄にはならんやろと自分を納得させる。

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まあ、こういう道具が手に入るとどこかうれしい。
早速、ゴリゴリガーガーと建材を切り始めた。
なかなか具合が良い。どんどん切れる。切ったやつをそのまま放りぱなしにしとく
のももったいないし、長さもほぼ揃ったことやし、綺麗に積み上げておくことに
した。そうするとブルーシートをかけて雨から保護できる。やっぱり濡れ鼠と
いうのもどんどん焚きはじめたら問題があるんでちょうどよかった。
そうこうするうちに薪を焚く季節が始まった。薪がどんどん減っていく。どんどん
切らんとあかん。備蓄も必要だ。ということで結局全部切ってしまった。

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何日かかけてかなり疲れた。ゴリゴリノコギリを挽くしんどさはないけど中腰体制
は同じだ。薪ストーブくらしの優雅さというか面白さはあるんやけどその裏には
結構労力が必要やというのが改めて実感した。ええかっこして洒落てみようと
思ってもそう簡単ではないということだ。
とかなんとか治ったころ、また新たに建築端材をいただけることになった。貰
わんでも今年は過ごせそうではあるけど来年のあてもないし、もらえるときに
貰っとかんとと欲張り心を起こしてまたいただくことに。
今は疲れたんでブルーシートのまま置いてるけでまた時期がきたらゴリゴリ
ガーガーと切らんとあかん。
いつの日かこのノコを使ってなんか日曜大工もやってみたいと思っている。

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ありがとうございました。