モンブランが壊れた

モンブランの万年筆が二本ある。太めのやつと普通のやつだ。これを買ったんは
もう五十年近く前になるはずだ。何でこんなに長持ちしたんやろ? それほど
上部でメカの信頼性が高いんやろか? てな事を考えてたら、よう考えたらそれは
使てないからやとわかった。
現役時代は殆どパソコンやってたまに字を書くときもボールペンやった。そんな
暮らしをしてると文字を忘れてしまう。パソコンに向かってかな漢字変換を使わへんと
文字が出てきいへんという醜態がどんどん酷くなっていったけどどうにもならん。
それでもリタイアしてからはあんまり文字を書く機会がなくなったけど、ボールペン
ばっかしも味気ないやんかと思うようにもなった。
それで久し振りに万年筆にインクを入れてみようと思った。
なんかカパカパに乾いてるみたい。無理もない長いことインク入れたままほったらかし
やった。しばらく水に浸けておこう。
それで綺麗に洗って乾かしてインクを入れたら見事何の問題もなく使える。
ポンプ式手動のやつはタフなんやなあって思う。
見事復活したんで、ケースを買って持ち歩こうとモンブランに買いにいったら
大きい万年筆用のケースがない。品揃えが親切やないなあって思いながら、心斎橋
の馬場萬さんで作って頂いた。多分純正より安くついたと思う。
なかなかええ感じだ。これで持ち歩いて活用しよう。

pen170206-1

なんてエエ気分になってるけど、やっぱりあんまり使う機会がない。
意外と面倒臭い時が多い。
けど、ちゃんとした紙に万年筆で書いたら結構味があってええなあとも思う。
そうなるとやっぱり字の練習をせんとあかん。
てなことで使い始めたのはええんやけど太いやつは持ちやすくて好きやけど、
インクが乾き難い。やっぱり細いのも使ってみようと思った。
でインクを確かめようと何気なくキャップをねじってみたら動かない。
無理矢理ねじって回したら、軸だけ抜けた。これはえらいこっちゃ壊してしもた
かも知れん。こうなったら専門店に持って行って修理してもらうしかない。
どこに持って行ったらええんかさっぱりわからん。
ネットで検索してみたら(こんなとき便利屋ねえ)梅田のジュンク堂内にある
ナガワサワ文具センターというところが親切に対応してくれたという記事があった。
わしもそうしようと持ち込んだらなるほど簡単にメーカ修理対応の手配をして
頂けた。
それほど安い修理費用ではないけど今こえを買えば相当な値段になるんでやっぱり
修理して使おうと思う。
後日、連絡を頂いて、軸やらポンプやらの壊れてしまった部品は当時のモノが
無いんで新しいモンに変わってしまうという。50年近くも使って残念やけど仕方
がない新旧混合で使って行こう。
その後また暫く待ってやっと修理が完了した。

pen170206-2

外から見た感じではどこがどう変わったかはわからない。
大きいやつはNo.149って書いてある。小さいやつは前にはNo.が書いて
あったけど修理後は書いてない。
こうしてみると、オリジナルとしての値打ちが下がったことは確かかもしれん。
オリジナルのまま使えてる大きい方は大事にせんとあかんのだ。
売ろうとしてもなんぼのモンにもならへんけど買えば高い。変な感じやけど、
世の中こんな事ばっかしやんか。
それにしても、字を練習せんとあかんなあ。

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