映画、「MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間」を見た

マイルス・ディビスは大好きなんで、この映画が来るのを楽しみにしていた。
やっぱりマイルスはええ。この映画はハリウッド映画ではなくて、お金をかけない
インディ映画らしいんで、画面は結構地味やったけどマイルスのトランペットが
時には鋭く、時にはもの悲しく、時には激しく、画面から突き抜けてくる。
それだけでもうええやんと思ってしまう。
やってたのは梅田のステーションシネマ、こういうメジャーなコンプレックスに
来ることはめったに無い。あいかわらずなかなか来いへんエレベータを待って
上に上がると年末の家族連れが沢山居てはる。ここはネット予約できるんでチケット
を買う列に並ぶ必要がないのが楽チンだ。しかし、上映時間がきてもNo.8の
映画のブースに向かう人は結構少ない。しかも、こないだあったジャニス・ジョプリンの
映画の時みたいに、殆どがわしのような高齢者が多いようだ。でも、わしと違って
みなさんかっこいい。前には珍しく若いカップルがいてはって、大きなポップコーン
のカップとコーラを持ってはったんで上映中にポリポリやられたらかなわんなあ
って思ってたけど、そんなんやってたかどうかも気にならんくらい映画に集中
できた。
ニューヨークのある日、マイルスは豪華なアパートで鬱々と暮らしている。
部屋の中は乱雑で酒浸りの日々のようだ。多分麻薬もやっていると一目でわかる
暮らしぶりだ。
果たしてマイルスはもうトランペットを吹くのをやめてしまったのか?
もう新しいものを生み出すジャズ魂は枯れてしまったのか?
それとも逃げた女房の亡霊から逃れられないのか?
レコード会社には金をせびるが契約のテープは一向に渡せない。
そして、突然、ローリングストーンズ誌の記者を名乗る男が訪ねてきた。いつの
間にか諍いになる。そしていつの間にか一緒にクスリを調達に行く事に。
帰ってみるとランチキパーティが始まってる。
その騒ぎの最中にテープが盗まれた。
マイルスと記者が追う。
一体誰が盗んだのか?
果たして見つかるのか?
銃の乱射とカーチェイスが始まる。
これにはかなり違和感がある。こんな場面を作らんでも音楽を追って欲しい。
マイルスの苦悩は何なのか?
素晴らしい演奏風景が時々出る。
あれは憧れのジャズクラブ、ヴィリッジ・ヴァンガードなのか?
もしかしたらビル・エバンスなのか?
あのセッションを仕切っているのはギル・エバンスなのか?

jazz161231

カインドオブブルーもええ感じだ。
スケッチオブスペインもええ感じだ。
どれもええ。
音楽はすべてええ。
マイルス役もとても良い雰囲気をだしてる。
けど映画はもひとつなんとちゃうやろか?
すんなり世界に入って行きにくい。過去と現在の交錯がやかましい。
暴力シーンに意味が感じられない。
でも、やっぱりマイルスの音楽はええなあ。
唯一無二なのだ。
でも、復帰後のマイルスのエレクットリックサウンドはあんまり好きやないけどね。
又、しばらくレコードを聴き続けんとあかんなあ。

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ありがとうございました。