チャオプラヤ川のボート乗り放題やから、船を使って移動しないと損をする。
というてもあと一つ二つ行けたらええとこちゃうやろかと漠然と思う。なんせ
暑いんでへたってきた。でもまあ元気を出して船に乗ろう。次はワットプラケオと
言う寺院に行くのだ。ここは王宮であり、エメラルド寺院ともよばれている。
1つか2つ先で降りたらええはずだ。相当近い。ワットプラケオが何故
エメラルド寺院とよばれるかと言うとエメラルドで作った仏像が祀られているらしい。
そんな大きなエメラルドあるんかいな? と言いつつ一回見た事がある。仏像
にしては小さいけどエメラルドにしては滅茶デカイのだ。前に見たときはガラガラ
やったけど今日はえらい人なんやろなあ。
では、又、船に乗ろう。
桟橋で待ってたら船がどんどん通り過ぎる。わしらの乗るやつもじきに来た。
こんどは席があったけど近いんであんまりありがたくない。
王宮のある桟橋にはすぐに着いた。こっちの方がなんとなくあか抜けてる。
若者向けのカフェみたいなのが多い。しかし、ここでゆっくりするわけにはいかない。
王宮まで歩いていくのだ。バスなんかがあるのかどうかわからんけど、歩いたら
微妙に遠い。
目の前でタクシーを拾う人たちもいるし、トゥクトゥクと値段交渉する人もいる。
目一杯詰め込むのも常識みたい。
旅慣れた人は上手にお金を使う。
わしらはこれくらいの距離やと歩く事しか考えへん。
汗びっしょりになりながら王宮に着いた。
しかしここがチケット売り場ではない。
さすが王宮というだけあって立派な建物が続く。
だんだんえらい人になってきた。
このあたりがチケット売り場だ。えらい行列、思わずひるんでしまう。
でもここまできたら並ばんとしょうがない。
やっと中に入れた。
えらい人ごみであることには変わりはない。
あちこちが金金や。
どこにいっても人混みですんなり歩けない。旗を持ったガイドさんのあとをゾロゾロ
と10人、20人の群れがあっちにもこっちにも。
殆どが中国語系の人たちだ。それは悪い事でもなんでもないんやけど、わしらが
あるいは少人数の観光客がおる場所がちょっとしかないようなのがちょっと寂しい。
いよいよメインイベントのエメラルド仏像のある建物に来た。当然ながら此処
でも靴を脱がんとあかん。しかし、靴を置く場所がない。どこを向いても靴だらけ、
かなり向こうに靴をおいてツンツン歩いて行かんとあかんのだ。
おお、窓の向こうにエメラルドの仏像が見える。
すごいなあ。あれほどのエメラルドがあるのか。ものすごいお宝やろなあ。
時価いくらくらいやろと卑しい心根が持ちがる。それに、建物の外からやったら
撮影OKだ。
これについては苦い思い出がある。昨年ネパールに行った時だ。ダルバール広場
でクマリの館というところに行った。もしかしたら女神が観れるかもしれんと
思って近づいたら特別観覧をやってるとかマイクで言うてる人がいる。しめた
と思って中に入った。写真撮影はダメってわかってたんやけど、もしかしてと
思って、入り口の係員?聞いてみたら、何も言わへん。もしかしてええんかな?
ってカメラを向けた瞬間、えらい騒ぎになった。
クマリがいた窓がすぐに閉じられて、その場にいたひと全員がわしの方を非難を
込めた目で睨む。
わしはいたたまれへん。
申し訳ないの謝り倒してるうちになんとかクマリさんも出てきはった。よかった
と思いつつ顔を伏せて外に出たのだった。
ここも中は撮影禁止、気をつけよう。
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ありがとうございました。