最近読んだ本、「プラハの墓地」、「ラオスにいったい何があると言うんですか?」

  • 2016年6月17日
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ウンベルト・エーコ、「プラハの墓地」
この人の本を読むときは期待と気合が必要だ。結構難解なんで、ほにゃっと読
んでると何が何やらわからんようになる。難解やからと言ってつまらんわけで
はない。ヨーロッパの中世の歴史の表や裏が土台になっているんで、そういう
方面の知識にかなりうといわしとしてはついていくのがやっとという場面がと
ても多い。後でなるほどと思ったり、調べてやっとわかったという事も多い。
そして骨太の文章と壮大な構想の展開にはいつも心惹かれるものがある。
シモーネ・シモニーニという怪しい男がいる。公証人の見習いからのし上がっ
た男だ。正式な遺言書を作るのが主な仕事だ。しかし、作られるべきではあっ
たが作られなかった遺言書が必要な事もある。或いは作られるはずがなかった
遺言書が必要になることもある。彼は段々とそう言う役に立つような男になっ
て行ったのだ。筆跡はおろか時代考証、インクの古さ、紙の具合、全てが完璧
になっていく。そして偽文書作りが本職になっていく。お金はいくらでも入っ
てくる。こういう男は秘密諜報部員からも役に立つと思われる。
もちろん大いなる詐欺師でもある。
ダッラ・ピッコラ神父なる男がいる。怪しい男だ。もしかしたら、シモニーニ
と同一人物なのか?
そしてある時、「プラハのユダヤ人墓地」という謎の機密文書の作成依頼が来る。
これは、後の世で有名になる「シオン賢者の議定書」の事なのか?
これに書かれた事は果たして事実なのか? ただのでっちあげなのか?
狙いは何なのだ?
ユダヤの陰謀? フリーメイソンの暗躍? イエズス会の陰謀?
炭焼き党とどう関わっているのか?
陰謀渦巻く政治と戦争と秘密結社。
そして床下の下水抗には本当に何人もの死体があるのか?
殺したのは誰だ?
とても面白い。

hon160617-1

村上春樹、「ラオスにいったい何があると言うんですか?」
村上春樹の紀行文集だ。「辺境・近境 ノモンハン鉄の墓場」と言う本を読ん
で以来やなあと思う。
ギリシャやミコノス島、行ってみたい。
ニューヨークのジャズクラブ、ヴィレッジ・ヴァンガード、バードランド等々、
これは是非とも行ってみたい。そのためにだけ行ってもいいくらいだ。
ラオスのルアンパバーン、わしが行ったのとは違うとこなんやろか?わしが
行ったルアンパバーンの方が良かったように思える。
では、他のとこもそうなんやろか?
視点は人それぞれ、違いがあるのはしょうがない。
食べ物の興味がだいぶ違うようだ。わしらは路地裏屋台もんが大好きやし、
この方はスノッブなええもん食べてはる。
方向性が一致するひとはええんやろねえ。
人吉の上村うなぎ店、ここも行ってみたいなあ。でもどうやろ?
ちなみに表題の「ラオスにいったい何があると言うんですか?」という言葉は
ベトナムを出発するときに言われた言葉だそうだ。
タイの人はベトナムの人を低く見てるような?
ベトナムの人はカンボジアやラオスの人を低く見てるような?
あくまでも私見ですが、そんな気がしたことがある。
国境はあとで引かれたもの、歴史の上では入り交じってる。
ルアンパバーンはとてもいいところでした。
オススメです。

hon160617-2

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ありがとうございました。