さて、いきなり博多で美味しいもん食って幸せになった。では帰って寝よう。
と言うんでは寂しい。博多と言えば中州や長浜の屋台が有名ではないか。
裏町食堂やストリート飯が大好きなわしとしては行ったことがないのが口惜しい。
で、この機会に案内してもらうことにした。さっきの「魚辰」から帰りに車か
らドロップしてもらうことにする。
初めての博多屋台だ。
こないだ行った、ミャンマー、ヤンゴンの屋台ストリートを思い出して、胸が
高鳴るではないか。
川に沿って、南から北に上がってる?(ようわからん)
遠くに屋台らしき灯りが見えてきた。
なるほどこういうやつか。
ええかんじではないか。
どの店もお客さんがいっぱい入って、わいわいやっている。楽しそうだ。
ヤンゴンもええけど日本もええ。日本語が使えるからなおいい。
店の人も表に出てきて客引きをやってはる。どの店もラーメンでお客を呼び寄
せている場合が多い。やっぱりラーメンが人気なんやろね。
そういえば豚骨の強烈な匂いがあたりに立ちこめている。
これが博多ラーメンなのか。ちょっと試してみたいけど、今日はもうお腹が一
杯で入らへん。ちょこっと酒を飲むだけにしたい。
それにしてもお客が多い。行列が出来てる店もある。今なら2人大丈夫とか4人
大丈夫とかいうお誘いに心が動きつつ一通り見て回った。
では、どこかに入ろう。やっぱり空いてるとこがええ。川沿いで信号を挟んで
混んでる一体と屋台も少ないし、人も少ない一角に別れていた。空いてる方に
行こう。
で入った店が、後で調べたら「一平」という名前の店らしい。
丁度2席空いていたところへすっぽりはまり込む。
なかなか居心地がええ感じだ。
天麩羅と焼き鳥の店らしい。隣でサザエの壺焼きを食べてはる。美味しそう。
しかし、それは又別の機会にとっておいて、とりあえず、瓶ビールと天麩羅盛
合せと鶏皮と豚バラを焼いて貰う。
屋台では瓶ビールが似合う。屋台の横でさっそく焼き始めた。
ジュウジュウという音を聞きながら待っていると先に串が来た。
こういう雰囲気で食べるととてもおいしい。
突然、大声がして若い人が入ってきた。どうも地元のお馴染みさんらしい。
大きな声で店主に話をからめていくが、店主はすげなく受け流してる。一見、
迷惑な客を適当にあしらってるように見えるけど、これがこの人達の掛け合い
の様でも有る。言い合いの裏に愛情が見えるし、お客はわしらも巻き込んで盛
りあげようとしてる。
わざとらしくなくその場が盛り上がって来た。
隣同士でも話が始まった。人情が立ち上がってくる。
これが博多流ならええなあ。
そんな事を思ってたら、天麩羅がきた。飲み物はもう酒に変わっている。
クルマエビの頭がプリッと起き上がってりっぱな姿だ。
カリカリ、プリプリでおいしい。魚も野菜もおいしい。
けど、雰囲気に押されて、写真の事を忘れてた。もう食い終わる寸前やった。
お寿司をお腹一杯食った後なんで沢山は食べれんかったけど、屋台の雰囲気は
満喫できた。
ご馳走さんでした。
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ありがとうございました。