さてロックンロールが終わると帰らんとあかん。その前に腹が減った。
ぶいぶい盛り上がるのんはええんやけど、ここのライブハウスでは食いモンが
出えへん。ちょうど同じように聞きに来てた昔の知り合いと外に出たら、ラー
メン屋があった。あそこでラーメンと餃子でも食おうと中に入ったら、意外や
行列が。こんなとこに有名店があったんかいな。あんまり聞いたこと無い名前
やけどと思うけど、待つのはいやや。どうせこの界隈、どこでもあるやろと、
淀屋橋の方に向かう。この選択が間違いで気持ちはラーメンと餃子屋のにそん
な店あらへん。しかたなく進路変更して北に向かう。
探しつつ歩いてると北新地近くまで来てしまった。
向こうに、「天下一品」の看板が。
チェーン店やなあ。適当な味なんやろ。あんまり気がすすまへん。
偏見と先入観に満ちている。
これではいかん。とりあえず入ってみよう。
意外とすいている。
とりあえず屋台味のラーメンと餃子とビールを頼もう。
ロックンロールの余韻がまだ残っている。昔の仲間がもっと集まってわいわい
応援できたら楽しかったのにとは思うけど、みなさんそれぞれ忙しい。
ビールを飲んでるうちにラーメンが来た。餃子が来た。
早すぎでもないし、遅すぎでもない。ちょうどええタイミングだ。
スープを一口飲んでみよう。濃いめの味やけど濃すぎることはない。ええ感じ
だ。特別ではないけど水準は高いんではないやろか。麺の茹で具合も好きな感
じだ。マニアが好むような変な固さではない。細身の麺はしなやかで食べやす
い。その名の通り、ごくごくオーソドックスな屋台味でその普通さが好ましい。
餃子もかりっと焼いていて自然においしい。
こういう普通のものが普通においしいって大事な事やと思う。
中国の裏町の裏通りの食堂で普通の麺を食うようなもんだ。
基本的な事が大事なのだ。
ご馳走さんでした。
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ありがとうございました。