とてもファンタスチックで面白い映画であった。
ミミちゃんという17歳の少女がいる。
病院で寝たきりのおばあちゃんがいる。おばあちゃんの病室には、「はくし」
という九官鳥がいる。いつも不思議な歌を歌っている。何の歌かはおばあちゃん
は教えてくれない。ある日この九官鳥が逃げてしまった。
どこへ行ったんやろ?
探しに行こう。
そして、不思議な人達に出会った。もしかしたら神様達なのか、不思議な力を
持って居る。この人達の力を借りて九官鳥を探す旅にでよう。
そもそも何故、「はくし」と言うの? もう認知症でこたえられない。
時空を越えておばあちゃんの過去にむかう。
神様が神様をよんでつぎつぎといろんな神様が現れて不思議な力を借してくれ
る。画面は江戸になったり明治になったり昭和になったり。
実写になったりアニメになったり。
時には北斎漫画が出てきて、銭湯でおばちゃんたちが体を洗っている。
そして時にポップなアニメになって阿佐ヶ谷あたりの時空をさまよう。
時には神様達が新宿ゴールデン街あたりのまるで隠れ家のような居酒屋で大宴
会で飲んだくれてる。この飲み屋って実は本当にあるんとちゃうやろか。ある
んなら行ってみたいと思わせるような居心地よさげに見える。
それで実は、「はくし」は「はくしゅ」で「はくしゅう」からきてるというの
が分かった。北原白秋の登場だ。
なつかしい童謡が聞こえる。
私たちは大事なモノを無くしつつあるんとちゃうやろか?
私たちは大事なモノを忘れてしまったんとちゃうやろか?
セピア色の風景だけやなくて
他の人に敬意を表するとか・・
言うたことしたことに責任をとるとか・・
井伏鱒二と弟子達、仲間達が集っている。
玉川上水が・・・。太宰治がいる。いつ心中を・・。
上水の上流はどこにある? 東京湾に注ぐ川は何本あって、その源流はどこに
ある?
源流のダムに放射能を含んだ雨が降るんやろか?
トイレの無いマンションを作るような、
行き場のない廃棄物を作るような
そういう原発の仕組みはやっぱりあかんと思う。
折角廃棄するチャンスやったのに又戻りつつあるのが嘆かわしい。
時空を越えてファンタスチックに神様たちと遊びまわる世界がとても面白い。
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ありがとうございました。