最近読んだ本、「さいごの色街飛田」、「深夜食堂」

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井上理津子、「さいごの色街飛田」
未だ現役時代に会社の仲間達と面白いところで忘年会をしようということで、
天王寺の旧飛田新地にある「鯛よし百番」という料亭に行った事がある。
その店は大正時代の名残を色濃く残した建物で、外観も内装もとても古ぼけて
はいるけどとても味があって良い店だった。
宴会の後で、ちょっと社会見学ということで今も残る、いわゆる色街、飛田を
見学して帰った。なかなか衝撃的な体験であった。
そう言えば、遙か昔、会社の上司が「わしらは昔は、飛田から直接会社に通っ
たもんや」と自慢げに喋ってたことを想い出した。
そういう時代は時と共にどんどん変わっていく。
それがええのんか悪いのんかは又別の話だ。ノスタルジーだけが一人歩きする。
そういう飛田のルポジュタ-ジュである。
肯定的に書く? 否定的に書く? どちらのスタンスでも表現は微妙で難しい
と思う。ルポに徹して淡々と書いているところが私として好感が持てるところ
であった。
経営者の話。やりて婆さん? の話。実際に働いてた女性の話。
微妙な商売の立場上協力者の少ない中、根気よくインタビューを続ける中で、
この街の栄枯盛衰と人の営みが少しずつ立ち上がっていく。
何故、ここに色街ができたのか?
難波新地とどう違うのか?
赤線、青線って何の事?
そしてどう廃れかけて、どう頑張って?
これからどうなる?
前に、「サンダカン・・」を読んだ時、作者の取材態度にかなりの違和感を感
じたけど、この本の作者の態度には共感を感じた。
微妙な世界をうまく表現していると思う。
これを読んで、ちょっと行って見たくなった。
てな事を言うたらあかんのやねえ。

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大石直紀、「深夜食堂」
原作を読んで映画を見るか、映画を見て原作を読むか。よくある話やけど、
劇画がオリジナルでそれが人気になって、テレビドラマになって、それが話
題を呼び、更に映画になって、そこから本ができたと言うことらしい。
大抵の場合は、映画より原作の方が面白い。どちらを先に見るかはあまり関
係ない。映像や音を使えない分、登場人物が俳優にイメージかされない分、
文章の方がより奥深く、精緻に物語を作り上げていると思う。
この場合、わしは劇画を見ていない。ドラマを見ていない。映画を見ていない。
FBでドラマを絶賛する人がいたので興味を引いて読んでみたのだ。
そやから比較はできへんのやけど、本の方は、物語をただなぞっただけの様
に思う。
深みがない。
こらあかんわ。
やっぱりドラマか映画見なあかんわって思った次第。
話の内容は実に面白い。
おいしい食べ物は人の心を癒やす。
元気をくれる。
食べ物にまつわる話はいつも楽しい。
本当にこんな店があったらいいね。

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ありがとうございました。