久しぶりに東山三条の水墨画の先生の所に絵を習いに行った。
その帰りに、一緒になった友人達と昼飯を食いに行くことになった。前と同じ
古川町の商店街に行ってみよう。
東大路の大通りから一本裏通りやから寂しい通りやけど色んなことを企画して
頑張っている様子が見える。外国人向けに昔ながらの旅館風の宿の提供も試み
てるようだ。こんな裏通りに観光客がうようよし始めたらええなあって思う。
商店街のほぼ真ん中くらいでこの店を見つけた。
「万両」って珍しい名前だ。赤いぷちぷちの実がなる木やったんちゃうやろか。
中に入ると暖かい空気が揺れていた。常連さんで賑わってる声がしてる。
端のテーブルが空いていたんで座って落ち着いた。
表の看板に「日替わりおばんさい ７７０円」って書いてあった。
これを頂いてビールを飲もう。
絵の先生の暮らしの詮索やら、中国旅行の話やら下らないことをごちゃごちゃ
喋っている内に時間はなんぼでも経っていく。
いつの間にかおばんさいも現れて、それを食っているのに気がついた。
なかなかおいしい。丁寧に作っていると思う。
これでこの値段は安いのではないやろか。
焼き鯖も揚げ出し豆腐も大好きだ。
京都らしい味付けやけど、それほど薄味では無い。
おばんさいと言うだけあって家庭風の味なんやね。
ご飯もおいしいけど、人の噂話もおいしい。
けど品がないことに気がついた。さっさと終わろう。
この店も外人さんの観光客で賑わったらええのになあって思う。
ご馳走さんでした。
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ありがとうございました。